2024年8月号|特集 アルファの夏!
②GARO『GARO』|サブスクで聴くアルファの歴史的名盤
レビュー
2024.8.2
GARO
『GARO』
1971年11月25日発売
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1. 一人で行くさ
2. たんぽぽ
3. 二人の世界
4. 何もかも遠くに
5. 花の伝説
6. 暗い部屋
7. 水色の世界
8. 小さな恋
9. 地球はメリー・ゴーランド
10. 人は生れて
これから海外で発見されそうなクオリティの高い和製ウェストコースト・フォーク
GAROの一般的な認知は今も「学生街の喫茶店」だろうが、海外を含む現在の評価軸で鑑みれば、全編曲を手がけた松任谷正隆を筆頭に細野晴臣や大村憲司、伊藤銀次、シュガーベイブ、吉田美奈子らが参加した1975年発表の6作目『吟遊詩人』を挙げたくなる。一方でこれから海外から“発見”されそうなのが、このデビュー作だ。
村井邦彦、川添象郎、内田裕也、ミッキー・カーチスらによって’70年に設立されたマッシュルームはロックに特化したレーベルであり、小坂忠と共に所属したGAROの本デビュー作もそこからリリースされた。GAROはクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングのコピー・バンドを出発点としており、彼らがウェストコーストのフォーク・ロックを日本に直輸入しようとした痕跡が本作にも克明に刻まれている。
文/油納将志
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