2024年7月号|特集 REBECCA

【Part3】鮮明かつ緻密なサウンドを検証|REBECCAで感動体験!UHD-BD徹底検証!!

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スペシャル

2024.7.19


撮影素材から再編集し、最新技術によるアップコンバート、ノイズ除去などを施して高画質化、音源もマルチテープからリミックスし4K映像を収録したREBECCA初のUHD-BD『Dreams on 19900119 Reborn Edition-Return of Blond Saurus-』。その画質と音はどこまで進化したのか。オーディオ評論家の山本浩司が徹底検証する。

文/山本浩司 写真/島田香

多彩な音声フォーマットを格納したBlu-rayとUHD Blu-ray

 1990年、日本武道館で行われたREBECCAのUHD(Ultra HD)Blu-rayとBlu-ray解説、第3回目は音声編です。



(写真左より)DVD、Blu-ray、UHD Blu-ray

 2000年に発売された初出DVDに収録された音声は、48kHz/16bit/リニアPCMのステレオ(2ch)のみ。今回発売されたBlu-ray、UHD Blu-rayは、96kHz/24bit/リニアPCMのステレオ音声のほかに、DTS-HD Master Audio5.1chのサラウンド音声が収録されている。この5.1ch音声、Blu-rayは48kHz/24bit、UHD Blu-rayは96kHz/24bitとサンプリング周波数が異なることに注意したい。ちなみにDTS-HD Master Audioは、いわゆるロスレス(可逆圧縮)フォーマットで、デコードすれば元のデジタルデータに完全に戻る高音質コーデックである。



(写真最下段)マグネター「UDP900」

 ぼくの部屋の65型有機ELテレビ、レグザ「65X9400」を中心としたサブシステムで、初出DVD、今回のBlu-ray、UHD Blu-rayの音をチェックしてみた(プレーヤーはマグネター「UDP900」、マルチチャンネル入力付プリアンプはオーラ「VARIE」、6chパワーアンプはリン「AKURATE6100」、メインスピーカーはパッシヴ・バイアンプ駆動のエラック「330CE」、サラウンドスピーカーはエラック「310CE」の4.0chシステム)。


当時の武道館では絶対に聴けなかった鮮明かつ緻密なサウンドを収録





山本浩司(やまもと・こうじ)

月刊『HiVi』、季刊『ホームシアター』の編集長を経て、2006年よりフリーランスのオーディオ評論家に。リスニング環境はオクターブ(ドイツ)のプリ「Jubilee Pre」と管球式パワーアンプ「MRE220」の組合せで、38cmウーファーを搭載したJBL(米国)のホーン型スピーカー「K2S9900」で再生している。UHD Blu-ray再生はパナソニック「DMR-ZR1」とマグネター「UDP9000」を使用している。