2024年5月号|特集 大江千里『1234』

⑮氷室京介『FLOWERS for ALGERNON』|『1234』につながる1988年邦楽アルバム

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レビュー

2024.5.23


氷室京介
『FLOWERS for ALGERNON』

1988年9月1日発売

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1. ANGEL
2. ROXY
3. LOVE & GAME
4. DEAR ALGERNON
5. SEX & CLASH & ROCK’N’ROLL
6. ALISON
7. SHADOW BOXER
8. TASTE OF MONEY
9. STRANGER
10. PUSSY CAT
11. 独りファシズム



カラッとした手触りのサウンドに端正で切先の鋭い魅力が映えるデビュー作

 BOØWY解散後、ソロとして活動を始めた氷室京介の第1作。大江千里の作品の常連と言っても過言ではないギタリスト、佐橋佳幸が参加している。大江と佐橋は同世代のミュージシャンだ。佐橋は、バンド〈UGUISS〉のメンバーとしてEPIC・ソニーからデビューしており、大江とはレーベルメイトという関係でもあった。佐橋は、大江の『未成年』をプロデュースを務めた清水信之の高校の後輩にあたる。そうした縁で『未成年』に参加したところ、「REAL」でのプレイが評判となり、スタジオ・ミュージシャンとして声がかかるようになったそうだ。

文/鳥居真道




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