2024年5月号|特集 大江千里『1234』

⑨オフコース『Still a long way to go』|『1234』につながる1988年邦楽アルバム

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レビュー

2024.5.15


オフコース
『Still a long way to go』

1988年6月9日発売

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1. 君住む街へ
2. she’s so wonderful
3. I can’t stand this
4. 陽射しの中で
5. 夏の別れ
6. still a long way to go -また会う日まで-
7. 多分 その哀しみは
8. 逢いたい
9. 悲しい愛を終わらせて
10. 僕らしい夏
11. 昨日 見た夢



それぞれの道を行く自分たちの餞にも聴こえる理想的な最終作

 大江千里との繋がりとしては、小田和正が監督を務めた第2回映画作品『緑の街』(’98年)に俳優として出演。また小田が長年出演している音楽番組『クリスマスの約束』(TBSテレビ)にも、’01年の第1回目に小田からの呼びかけで参加するなど、縁の深い大先輩である。

 本作はオフコースとして発表した最後のアルバム。オリジナルメンバーの鈴木康博が脱退した’83年以降の作品はいずれも、遠からぬ先にバンドの終焉が待ち受けていることを予見しながら、オフコースであることの必然性をどうにか模索するような、独特のもどかしさと虚しさが漂っている。

文/峯大貴




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