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2024年5月号｜特集　大江千里『１２３４』

⑦松田聖子『Citron』｜『１２３４』につながる1988年邦楽アルバム

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レビュー

2024.5.13


松田聖子
『Citron』
1988年5月11日発売

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1. Blue
2. Marrakech
3. Every Little Hurt
4. You Can’t Find Me
5. 抱いて…
6. We Never Get To It
7. 続・赤いスイートピー
8.NO.1（Album Version）
9. 四月は風の旅人
10. 林檎酒の日々



新境地も垣間見せるデヴィッド・フォスター全面プロデュース作

　大江千里が松田聖子に提供した曲では、本作のひとつ前のアルバム『Strawberry Time』（’87年）に収録されている「雛菊の地平線」が最初だろう。同じく大江が手がけた24枚目のシングル「Pearl-White Eve」も同じ’87年だが、『Strawberry〜』は同年5月なのでそちらの方が早い。加えて、『Strawberry〜』には大江のみならず、小室哲哉、土橋安騎夫（REBECCA）、チャック・ムートン（いまみちともたか）、広石武彦（UP-BEAT）、辻畑鉄也（PICASSO）ら初めて聖子へ曲提供するアーティストが多く関わっていて（作詞はすべて松本隆）、聖子の方向性を変えようとしていた意図が明確に窺える。

文／岡村詩野



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