2024年4月号|特集 大滝詠一 EACH TIME
㉙銀色のジェット (Take 1)|Disc3-11|『EACH TIME 40th Anniversary Edition』全曲解説
レビュー
2024.4.25
文/鳥居真道
「銀色のジェット (Take 1)」
隠し味のラテン風味がより鮮明に聴こえるライヴ感が際立つ演奏
『EACH TIME』のレコーディングのうち、もっとも少ない人数で録音された曲。『A LONG VACATION』でいえば「雨のウェンズデイ」的な立ち位置の曲だと言って良いだろう。「ガラス壜の中の船」に引き続き、林立夫がドラムを叩いている。この手の曲では、やはり林に招集がかかる。この音源から、林がレコーディングに参加した場合、テンポ出しは大滝ではなく林が行っていることがわかる。林がまず曲中のパターンを叩き、テンポを確認したのちカウントを出している。
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