Document
40周年解説ドキュメント[Part 5: 1999-2008]
40年に及ぶTM NETWORK活動史を、作品、ライヴ、同時代における重要トピックと共に総括するドキュメンタリー。TMNプロジェクトの終了から5年の時を経て──Part 5では1999年の再始動以降、激動の2000年代を紐解いていく。
アーティスト写真/『40+~Thanks to CITY HUNTER~』 ブックレットより
1999年、TM NETWORK再始動へ
小室哲哉が「TMやろうよ」と、木根尚登に言った。1997年9月21日の深夜、場所はロサンゼルス。その後、小室が生出演した12月25日のニッポン放送『オールナイトニッポン』にて再結成が公に発表されたのである(書籍『続・電気じかけの予言者』より)。
小室は1994年のTMN終了後、trf、篠原涼子、hitomi、H Jungle with tなどの音楽プロデュース活動で商業的成功を収めていた。1995年8月19日、26日には、夏フェスの元祖的存在といえる『avex dance Matrix ’95 TK DANCE CAMP』を東京と大阪で成功させ、その後も勢いは止まることを知らず、globe、安室奈美恵、華原朋美を社会的な大ヒットへ導いた。1997年1月1日、元旦にはTKファミリーが勢揃いしたチャリティーソング「YOU ARE THE ONE」をリリースするなど、一躍時の人となっていたのだ。
宇都宮隆はソロ活動での活躍はもちろん、ブロードウェイミュージカル『RENT』日本公演へ出演するなど活動の幅を広げ、木根もソロ活動や執筆、司会としてNHKへテレビ出演など、多忙な3人となっていた。ゆえに、TMの新作への取り組みへは時間を要することになる。
曲作りのきっかけは木根だった。EPIC・ソニー経由で話があった、サッカーJリーグ・ヴェルディ川崎のサポートソングの依頼だ。木根は、globeのアルバム『FIRST REPRODUCTS』の公開レコーディングへ向かっていた小室に相談を持ちかける。場所は、TMとは縁が深い府中の森芸術劇場。結果、TMでこの件を請けることになったのだ。
しかし、この時点で締切へのタイムリミットは10日しかなかった。
こうして、1999年3月12日午前0時、小室が曲作りをはじめ、午後には宇都宮隆が歌入れを行い、たった1日で生み出されたのが「IT’S GONNA BE ALRIGHT」である。そして、7月22日にTM初のマキシシングルとしてリリースした際、リードトラックとなったのは「GET WILD DECADE RUN」だ。小室発案による「GET WILD」のリメイクである。歌詞が小室により加筆され、Aメロのキーが1オクターブ低くなるなど、誰もの予想を覆した意欲作である。
TM NETWORKは終了宣言していなかった
ここで名前の問題が持ち上がった。1994年4月に大々的にコンセプチュアルな「TMN終了宣言」を行った以上、TMNというユニット名は使用しづらいと感じたのかもしれない。
結果、再始動にあたってのユニット名については、「本当はTM NETWORKは1999年に結成されたけど、タイムマシンに乗り、1984年に戻り、そこでデビューしたという筋書きは? そんなタイムマシン感覚も面白いんじゃない?」と、宇都宮が語り、「それにTMNは終了したけど、TM NETWORKは終了宣言してなかったもんな」と木根が口を挟んだ(書籍『続・電気じかけの予言者』より)。
この、後付けで物語が加筆されていくやりとりもまた“TMらしさ”なのである。
こうして、1994年の東京ドームにてTMNとしてプロジェクトを終了していたTM NETWORKは、1999年に、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ内に設置された小室哲哉のプライベート・レーベルTRUE KiSS DiSCからTM NETWORK名義で復活することになった。これは当時、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント代表取締役社長だった、TMの恩師である丸山茂雄発案によるプロデューサーズ・レーベルの一環であった。
1989年から10年後という位置づけの作品「10 YEARS AFTER」
1999年7月28日、再始動後第2弾のシングル「10 YEARS AFTER -BOB BLOCKMAN MIX-」は、TM NETWORK名義を終わらせた1989年から10年後という位置づけの作品となった。曲のタイトルは1970年代に活躍した同名のバンドに由来している。ファンタジックな、もしくはメタファーを多用した歌詞が多かった80年代の歌詞からは一変して、リアリティーある言葉遣いへの変化が、復活後のTM NETWORKの新たなベクトルを指し示すことになった。ハワイと東京をインターネット回線で繋ぎ生み出された作品である。
当時小室哲哉はヒップホップへ傾倒していたこともあり、ミックスは、エミネムなどを手がけたニューヨークを拠点に活躍するボブ・ブロックマンが行った。スクラッチは、DJ DRAGONがスピンしている。小室が立ち上げたTRUE KiSS DiSCのロゴ自体も、パフ・ダディのバッド・ボーイ・レコードのロゴを手がけたデザイナー、ダロルド・ファーガソンが担当したことからも時代性が読み取れる。
復活したTM NETWORKの変化とは?
「10 YEARS AFTER」という楽曲は、地球を俯瞰する視点を持ちながらも、曲中で急に、地上のパーソナルな部分にズームインしていく、いわばGoogle Earthのような機能を持った歌詞が魅力だ。人間、ヒューマニティーや国をテーマとしながら、大人としてのメッセージ性の打ち出しがTM NETWORKとして新鮮に映ったのである。そんなメッセージ性は、サウンド面におけるヒップホップテイストに引き寄せられたのかもしれない。その後も「SCREEN OF LIFE」(2004年)や「I am」(2012年)など、TMらしさの表現としてこの傾向は継続していく。TM NETWORKの成熟期、ひとつのターニングポイントとなったナンバーだ。
ちなみに「10 YEARS AFTER」のレコーディング中、世界的ラッパーとして活躍するCOMMONとの出会いがあり、飛び入りでラップを録音することになる。COMMONをフィーチャーしたトラックは、後にリリースしたアルバム『キヲクトキロク』(2003年2月5日発売)に収録されている。ストリーミングでは残念ながらテイクダウンされているので、CDでチェックしてほしい。
ROJAM=小室が創業したアジアを中心に活動するレーベル
2000年7月12日、オーディション&エージェントサイト『ROJAM.COM』がグランドオープンした。アジアを中心に活動するインディーズレーベルRojam Entertainmentの立ち上げである。デビュー時から所属していたソニーミュージックから、小室哲哉がファウンダーとなり設立したレーベルへの移籍。これはTM NETWORK史上でも大きな方向性の転換となった。Rojam Entertainmentという名称の由来はMAJORの逆さ読みで、小室による「どんなメジャーレーベルも最初はアマチュア」という意向から名付けられた。
2000年7月27日には、再始動後初のライヴ『TM NETWORK Log-on to 21st Century supported by ROJAM.COM』を横浜アリーナで開催。復活のステージ、1曲目は「KISS YOU 〜世界は宇宙と恋におちる〜」だった。宇宙と地球との交信をイメージした演出。まさに、オーディエンスの心情へ直撃するフレーズが突き刺さった。
24年前に発信されていた、“TM intelligence Network”というキーワード
横浜アリーナ公演のラストには、次なるプロジェクトへとつながる最新曲「MESSaGE」が予告編的に披露される。
宇都宮はMCで、「僕らは懐かしむために集まったわけじゃないんで、これからのTMも応援して欲しいです。最後に聞いてもらう曲は、新曲です」 と語った。
「MESSaGE」
2000年7月21日発売
ライヴ会場での先行販売と、ROJAMのホームページ上で配信、通信販売された「MESSaGE」。“情報化社会の中で何が大事なのか見極めることが必要だ”というメッセージ性が、今も意義が薄れることなく胸に響く。しかも今作は、ソニーミュージックから独立したインディーズとしての発売であり、さらにメジャーでは実現できなかった、アーティスト史上初となるインターネット上での無料ダウンロード配信へも取り組んだ。
しかし、まだ一般家庭では電話回線でインターネットに接続していた時代である。YouTubeやiTunesも存在しなかった2000年には早すぎた試みだ。まず、フルで聴いて、それが良かったらCDをアーティストからダイレクトで買って欲しいという考え方をTM NETWORKは提案した。ストリーミングが普及した24年後の現在になればこそ理解できる、革新的なアプローチだったのである。
これもまた、タイムマシン感覚なのだ。
なお、『TM NETWORK Log-on to 21st Century supported by ROJAM.COM』のツアーパンフレットには、“TM intelligence Network”のロゴが描かれていた。今から24年前に発信されていたキーワードは、2022年に開催されたツアー『TM NETWORK TOUR 2022 “FANKS intelligence Days”』へと連なる重要キーワードに。バトンが紡いだ物語への布石として記しておこう。
プログレッシブ・ロックの影響を見せた作品性
2000年12月25日、前作『EXPO』以来9年振り9枚目となるオリジナル・アルバム『Major Turn-Round』がリリースされた。本作では音楽性やコンセプトが一変。もともと、TM NETWORKはライヴではプログレッシブロックの影響をみせたステージを行っていたが、本作では完全にプログレな作品性へと取り組んでいく。
このアルバムを軸にして12月5日から行われた全国ツアー『TM NETWORK TOUR MAJOR TURN-ROUND Supported by ROJAM.COM』では、70年代プログレッシブ・ロックの代名詞であるメロトロンやハモンドオルガン、ミニモーグをはじめとするアナログシンセサイザーを多用した音作りが印象的だった。
なお、先行リリースした3枚のシングル曲「MESSaGE」、「IGNITION, SEQUENCE, START」、「We Are Starting Over」は、すべて“再始動”がテーマとなっていた。「We Are Starting Over」を作詞した小室みつ子は、「GIRLFRIEND」や「Time Passed Me By」に出てくる女性が成長した姿をイメージして歌詞に表現したという。その意味では、「Fool On The Planet」、「Nights of The Knife」、「MESSaGE」の歌詞でも、時系列で繋がっていく物語性を楽しむことができる。
ただひとつ残念だったのは、ROJAM期はインターネットを活用した新しいスタイルでの楽曲リリースにこだわったためか、プロモーション活動自体が乏しかった。だがしかし、アルバム『Major Turn-Round』ではドラムをTOTOにも参加したサイモン・フィリップス、ベースにデヴィッド・ボウイやロッド・スチュワート作品にも参加したカーマイン・ロジャスが参加。ミックスを含め、明らかにシングル版よりサウンドの重厚感が異なった。TM代表作として知られるアルバム『CAROL 〜A DAY IN A GIRL’S LIFE 1991〜』と並んで、サウンドへと綿密にこだわったTM NETWORK史上最高峰のアルバム作品であることは間違いないだろう。
当時、日本では誰もやれていなかった、画期的な映像演出
全国ツアー『TM NETWORK TOUR MAJOR TURN-ROUND Supported by ROJAM.COM』では、当時にはアンダーワールド級の先鋭的なアーティストしか実現していなかった演出が用いられた。ステージと客席の間を壁のような映像スクリーンで挟み、演奏とヴィジュアルをリンクするステージを展開したのである。小室曰く“ピンク・フロイドの『ザ・ウォール』を2000年の今、行うとどうなるのか?”というコンセプト。メンバーの目の前にそびえ立つ壁のような映像スクリーンの存在は、抑圧の象徴でもあった。
この、ステージと客席の間に映像を映しだす機材は、UMUと言い、電圧のON/OFFで透明・不透明が瞬時に切り替わるガラスだった。現在では、透明の紗幕に映し出す映像演出が当たり前の時代となったが、24年前にこの手法を取り入れられていたことに驚かされる。
TMのライヴでは、物語であるプロットがありながら、ミュージカルや演劇、映画的な演出が魅力となる。音楽と映像のシアトリカルな融合。1984年結成時からのコンセプトの実演である。その際、常に最新のテクノロジーを演出で起用するのだが、あくまでテクノロジーありきではなく、伝えたいことがあってのテクノロジー活用という“TMらしさ”とは、ミュージシャンのみならず学べることが多々あるはずだ。
『LIVE TOUR Major Turn-Round 01 -Turn-Round Edition-』
2001年11月21日発売
トランスを取り入れた「SCREEN OF LIFE」の魅力
2000年にプログレへ取り組んだTM NETWORKは、その後、トランスを取り入れたダンスミュージックへと進化していく。
2004年2月25日、TMのデビュー20周年に合わせてR&C Japan移籍第2弾シングル「NETWORK」がリリースされる。本作のリード曲「SCREEN OF LIFE」は、メンバーと近い年齢である団塊の世代に向けたメッセージソングというギミックを持ち、これまでTM NETWORKでは見られなかった“です・ます”調の歌詞が耳を惹いた。トランスのビートを取り入れた楽曲の疾走感とのギャップを与え、メッセージ性の強い歌詞による物語性に深みを与える効果は、吉田拓郎やはっぴいえんどからの影響が感じられたのだ。
あなたはこの国の戦士(soldier)、という呼びかけからはじまる強烈なフレーズの数々。そして、目覚めてるんでしょう? 動かないのですか? と展開していくカタルシスも鮮烈である。「SCREEN OF LIFE」は小室による、自身へ向けたであろう心象風景へと切り込む独白のような歌詞が強いメッセージ性を持ち、ダイアローグとモノローグを行き交うエレクトロチューンとなった。
当時、ロックフェス界隈ではアンダーワールドやダフト・パンク、ケミカル・ブラザーズが人気となっていた時期で、いわゆるTM NETWORKが80年代〜90年代に試みていたエレクトロサウンドとダンスミュージック、ロックの融合が、世界的にもシンクロしてきた時期だ。たとえば本作で、サビ前のブリッジでリズムが抜けて、ギターが入るのだが、エレクトロなダンスミュージックにインパクトとしてギターサウンドを取り入れる手法は、のちに全盛となるEDM勢を彷彿とさせたのであった。
2000年代のTM NETWORKは、TMN時代同様にアルバム作品ごとにテーマ性、ジャンルが変わっていくことになる。
このことは、のちのストリーミング時代の到来を予感させた。インターネットの浸透によって時代を越えてフラットに音楽を楽しめるようになった時代。特に、音楽は時代に応じて楽器やミックスを変えていくことで、タイムマシンのように時代を飛び越えることが可能であり、結果、アルバムやシングルごとにコンセプトが変化することが当たり前の時代となったのだ。
20周年、歴代サポートメンバー勢揃いとなった最高潮のカタルシス
20周年には、“DOUBLE-DECADE”というテーマが示される。2004年3月31日、Epic RecordsからはEPIC・ソニー期の作品群を“世界遺産”をテーマになぞらえたBOXセット『WORLD HERITAGE DOUBLE-DECADE COMPLETE BOX』がリリースされた。
3月24日にリリースしたアルバム『NETWORK -Easy Listening-』は、前作のプログレから一新され、トランス色が強いサウンドの仕上がりへと進化した。ここでTM楽曲のセルフリミックスを収録したことは、コンピュータのアップデートを意味し、元のデータのアップグレード、修正、新たな機能の追加を小室は意識したという。10曲中3曲がTMN終了以前の楽曲のトランスバージョンとなったことが印象をより強めた。
本作について木根は、「“大人になるのも悪くない”と思ってくれたら嬉しい。僕もそうだったけど、10代の頃は30~40代の自分が想像つかないでしょ。でも思っていたより悪くないよ、いいものだよ、見えなかったものが見えてくるよ」と語り、小室は「固くならずにBGMとして、掃除のときに楽しんでもらえると思う」と話していた(雑誌『PATi▶PATi』2004年5月号より)。
この発言は、もしかしたらファンダムからの期待に応え続けることに限界が来ていたことの裏返しだったのかもしれない。実際、当時の小室は、『NETWORK -Easy Listening-』のレコーディング時、曲が生み出せないことに悩んでいた。そして、その姿をみて木根は「風のない十字路」を書いたという。本作のアレンジにおいては、小室と連名で吉田建が編曲者に名を連ねていた。木根は作詞を依頼した小室みつ子へ、ビートルズの「The Long and Winding Road」のような歌詞にして欲しいと頼んだ。バンドには時にして危機的状況が生まれることがある。そんな側面を作品性から垣間見た瞬間だった。
20周年の記念日である4月21日には、ライヴ『TM NETWORK DOUBLE-DECADE “NETWORK” in YOKOHAMA ARENA』が開催される。6月25日、ツアーファイナルとなる『TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR FINAL “NETWORK” in NIPPON BUDOKAN』には、ツアーを支えた歴代のライヴメンバーである葛城哲哉、FENCE OF DEFENSE(北島健二、西村麻聡、山田亘)、阿部薫、浅倉大介(access)とともに、最終日には松本孝弘(B’z)が参加するというお祭り状態となった。
第1部は“1984年-1990年のTM NETWORK時代”として、FENCE OF DEFENSEの3人が登場。第2部では“1990年-1994年のTMN時代”で、葛城哲哉、阿部薫、浅倉大介が登場。第3部では“現在進行形のTM NETWORK”となり、葛城のみが参加した。
そして、6月25日のツアーファイナルのアンコールでは、阿部とスペシャルゲストの松本孝弘を呼び入れ「Human System」、「BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)」を披露し、その後サポートメンバー全員が総出演した「SEVEN DAYS WAR」で大団円へ。メンバーやオーディエンスの感動が最高潮のカタルシスを迎えることになったエポックな瞬間だ。
『TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR “NETWORK”』
2004年9月1日発売
エバーグリーンな方向性をエレクトロな革新的サウンドとともに両立
2007年12月にリリースした11枚目のオリジナル・アルバム『SPEEDWAY』は、TM NETWORK結成以前、宇都宮隆、木根尚登、小室哲哉が所属した前身バンド、SPEEDWAY時代の楽曲制作を意識した作品となった。レコーディングスタジオも小室の自宅スタジオをメインとし、サウンドやアレンジも70年代や80年代を意識。ボーカルディレクション作業も宇都宮、木根の2人で進めていくなどのこだわりがみられた。「タイムマシンに乗って、TM NETWORK結成前の時代である1983年へ飛来し、レコーディングをしたらどうなるのか?」まさに、そんな思いに応えた作品となった。
なお、アルバム『SPEEDWAY』のジャケットアートワークのイラストは、『新世紀エヴァンゲリオン』のヒットで知られるアニメーション制作会社ガイナックスの佐々木洋が担当。これは、1988年にリリースしたアルバム『CAROL ~A DAY IN A GIRL’S LIFE 1991~』のアートワークを発注した縁から繋がっている。
本作のリリースと前後して、2007年11月2日からは3年ぶりのライヴツアー『TM NETWORK -REMASTER-』をパシフィコ横浜国立大ホールよりスタート。さらに、2008年3月27日よりスタートした『TM NETWORK PLAY SPEEDWAY and TK HITS !!』を駆け抜けた後、TM NETWORKという超時空飛行船はその活動に再び一区切りを迎えることになる。
2000年代のTM NETWORKとは、社会性あるメッセージを感じさせる大人のポップミュージックをエレクトロな革新的サウンドと両立させた存在となった。そこにはメンバー自身の迷いもあったが、間違いなく80年代〜90年代からの成長であり進化となった。大人期のTM NETWORKの確立である。
(【Part6】:2012年~2015年に続く)
Discography
ディスコグラフィー[1999-2008]
ベストアルバム
TIME CAPSULE all the singles
《収録内容》DISC 1
1. 金曜日のライオン
2. 1974
3. アクシデント
4. Dragon the Festival(Zoo Mix)
5. Your Song(“D” Mix)
6. Come on Let’s Dance(This is the FANKS Dyna-Mix)
7. Girl
8. All-Right All-Night
9. Self Control
10. Get Wild
11. Kiss You
12. Resistance
13. Beyond the Time
14. Seven Days War
15. Come on Everybody
DISC 2
1. Just One Victory(Remix Version)
2. Come on Everybody(with Nile Rogers)
3. Kiss You(Kiss Japan)
4. Get Wild ’89
5. Dive into Your Body
6. The Point of Lovers’ Night
7. Time to Count Down
8. Rhythm Red Beat Black
9. Rhythm Red Beat Black(version 2.0)
10. Love Train
11. Wild Heaven
12. 一途な恋
13. Nights of The Knife
14. Detour
ベストアルバム
STAR BOX(TM NETWORK)
《収録内容》1. Come on Let’s Dance
2. NERVOUS
3. SELF CONTROL
4. Don’t Let Me Cry(一千一秒物語)
5. Spanish Blue(遙か君を離れて)
6. Fool On The Planet(青く揺れる惑星に立って)
7. KISS YOU(“MORE ROCK”)
8. HUMAN SYSTEM
9. FALLIN’ ANGEL
10. BE TOGETHER
11. GIRL FRIEND
12. GET WILD ’89
13. DIVE INTO YOUR BODY
14. ELECTRIC PROPHET(電気じかけの予言者)
ベストアルバム
STAR BOX(TMN)
《収録内容》1. TIME TO COUNTDOWN
2. 69/99
3. RHYTHM RED BEAT BLACK
4. SECRET RHYTHM
5. REASONLESS
6. LOOKING AT YOU
7. THE POINT OF LOVERS’ NIGHT
8. WILD HEAVEN
9. WE LOVE THE EARTH
10. LOVE TRAIN
11. 大地の物語
12. 月はピアノに誘われて
13. 一途な恋
14. ANOTHER MEETING
シングル
GET WILD DECADE RUN
《収録内容》※CD版1. GET WILD DECADE RUN
2. GET WILD DECADE RUN-112 CLUB MIX
3. IT’S GONNA BE ALRIGHT
4. IT’S GONNA BE ALRIGHT-INSTRUMENTAL
シングル
10 YEARS AFTER
《収録内容》1. 10 YEARS AFTER -BOB BLOCKMAN MIX-
2. 10 YEARS AFTER -INSTRUMENTAL-
シングル
Get Wild
《収録内容》1. Get Wild
2. GET WILD ’89
3. Be Together
シングル
Happiness×3 Loneliness×3 / 80’s
《収録内容》1. Happiness×3 Loneliness×3
2. 80’s
3. Happiness×3 Loneliness×3(Instrumental)
ベストアルバム
BEST TRACKS ~A message to the next generation~
《収録内容》1. LOVE TRAIN
2. BE TOGETHER
3. COME ON EVERYBODY
4. KISS YOU
5. RHYTHM RED BEAT BLACK
6. 金曜日のライオン
7. ACCIDENT
8. HUMAN SYSTEM
9. FOOL ON THE PLANET
10. SELF CONTROL
11. ALL-RIGHT ALL-NIGHT
12. WE LOVE THE EARTH
13. DIVE INTO YOUR BODY
14. WILD HEAVEN
15. GET WILD
シングル
MESSaGE
《収録内容》1. MESSaGE(Original mix)
2. MESSaGE(TV-mix)
3. MESSaGE(Instrumental)
シングル
IGNITION, SEQUENCE, START
《収録内容》1. IGNITION, SEQUENCE, START(Straight Run)
2. IGNITION, SEQUENCE, START(TV-mix)
3. IGNITION, SEQUENCE, START(Instrumental)
シングル
We Are Starting Over
《収録内容》1. We Are Starting Over(Straight Run)
2. We Are Starting Over(TV-mix)
3. We Are Starting Over(Instrumental)
アルバム
Major Turn-Round
《収録内容》※CD版1. WORLDPROOF
2. IGNITION, SEQUENCE, START -ALBUM VERSION-
3. MAJOR TURN-ROUND [I FIRST IMPRESSION/II SECOND IMPRESSION/III THIRD IMPRESSION]
4. PALE SHELTER
5. WE ARE STARTING OVER -ALBUM VERSION-
6. MESSAGE -ALBUM VERSION-
7. CUBE
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ビデオ
LIVE TOUR Major Turn-Round 01 -Turn-Round Edition-
《収録内容》※DVD版LIVE PERFORMANCE
1. OPENING~WORLDPROOF
2. IGNITION, SEQUENCE, START
3. STILL LOVE HER
4. MAJOR TURN-ROUND [I FIRST IMPRESSION/II SECOND IMPRESSION/III THIRD IMPRESSION]
5. PALE SHELTER
6. WE ARE STARTING OVER
7. ELECTRIC PROPHET
8. MESSaGE
9. CUBE
BONUS VIDEO:GET WILD for TK PERFORMANCE
ビデオ
LIVE TOUR Major Turn-Round 02 -Encore+D.Harada V-Mix Edition-
《収録内容》※DVD版LIVE PERFORMANCE -ENCORE-
1. GET WILD
2. TIME TO COUNT DOWN
3. TIMEMACHINE
D.HARADA V-MIX
MAJOR TURN-ROUND
BONUS VIDEO:TIME TO COUNT DOWN for TK PERFORMANCE
シングル
CASTLE IN THE CLOUDS
《収録内容》1. CASTLE IN THE CLOUDS
2. 君がいる朝
3. CASTLE IN THE CLOUDS(TK PIANO VERSION)
4. CASTLE IN THE CLOUDS(TV MIX)
5. 君がいる朝(TV MIX)
ベストアルバム
THE LEGEND TM NETWORK
《収録内容》1. Come On Let’s Dance(This is the FANKS DYNA-MIX)
2. Your Song(“D”Mix)
3. NERVOUS
4. Be Together
5. Resistance
6. TIME PASSED ME BY
7. HERE, THERE & EVERYWHERE
8. SELF CONTROL
9. Get Wild
10. 金曜日のライオン
11. 8月の長い夜
12. FANTASTIC VISION
13. 雨に誓って~SAINT RAIN~
14. ELECTRIC PROPHET
蔵出し音源集
キヲクトキロク
《収録内容》DISC 1:キヲクトキロク
1. CAROL(Unreleased Piano Version)
2. GET WILD DECADE RUN(’99 Version)
3. Happiness×3 Loneliness×3(Club Mix)
4. It’s Gonna Be Alright(TK Vocoder Version)
5. 10 YEARS AFTER(Featuring COMMON)
6. IN THE MOMENT
7. WORLDPROOF(A DEEP REMIX)~Interlude~
8. Get Wild(Live from 2001 RENDEZVOUS IN SPACE)
9. CASTLE IN THE CLOUDS(YABE VERSION)
10. MESSAGE(KIOKU REMIX)
11. We are starting over ~ずっと好きだった~(Naoto Kine Piano Instrumental Version)
12. EPILOGUE 1991 ~月とピアノ~
DISC 2:Major Turn-Round
1. WORLDPROOF
2. IGNITION, SEQUENCE, START -ALBUM VERSION-
3. MAJOR TURN-ROUND [I FIRST IMPRESSION/II SECOND IMPRESSION/III THIRD IMPRESSION]
4. PALE SHELTER
5. WE ARE STARTING OVER -ALBUM VERSION-
6. MESSAGE-ALBUM VERSION-
7. CUBE
※画像は2024年Blu-ray版のもの
ビデオ
LIVE IN NAEBA’03 -FORMATION LAP-
《収録内容》1. Opening~Nights of The Knife
2. Human System
3. 金曜日のライオン(Take it to the lucky)
4. 8月の長い夜
5. GIRL
6. Carol -Tetsuya Komuro Piano solo-
7. DREAMS OF CHRISTMAS
8. SEVEN DAYS WAR
9. CASTLE IN THE CLOUDS
Encore. Love Train
シングル
NETWORK
《収録内容》1. SCREEN OF LIFE(Single Mix)
2. TAKE IT TO THE LUCKY(金曜日のライオン)
3. 風のない十字路
4. SCREEN OF LIFE(Instrumental)
5. TAKE IT TO THE LUCKY(金曜日のライオン)(Instrumental)
6. 風のない十字路(Instrumental)
アルバム
NETWORK -Easy Listening-
《収録内容》1. SCREEN OF LIFE -EXTENDED MIX-
2. LOVE TRAIN -EXTENDED MIX-
3. PRESENCE
4. CASTLE IN THE CLOUDS -ALBUM MIX-
5. 風のない十字路 -ALBUM MIX-
6. TAKE IT TO THE LUCKY(金曜日のライオン)-ALBUM MIX-
7. 君がいる朝 -ALBUM MIX-
8. TIME TO COUNT DOWN -LABO MIX-
9. nuworld
10. COME CLOSER
BOXセット
WORLD HERITAGE DOUBLE-DECADE COMPLETE BOX
《収録内容》DISC 1:RAINBOW RAINBOW
DISC 2:CHILDHOOD’S END
DISC 3:TWINKLE NIGHT
DISC 4:GORILLA
DISC 5:Self Control
DISC 6:Gift for Fanks
DISC 7:humansystem
DISC 8:CAROL~A DAY IN A GIRL’S LIFE 1991~
DISC 9:DRESS
DISC 10:RHYTHM RED
DISC 11:EXPO
DISC 12:TMN COLOSSEUM I
DISC 13:TMN COLOSSEUM II
DISC 14:TMN CLASSIX I
DISC 15:TMN CLASSIX II
DISC 16:TMN BLACK
DISC 17:TMN RED
DISC 18:TMN BLUE
DISC 19:TMN final live LAST GROOVE 5.18
DISC 20:TMN final live LAST GROOVE 5.19
DISC 21:ALL the “Get Wild” ALBUM
DISC 22~23:“BEE” presents TM VISIONS(DVD)
DISC 24:TMN GROOVE GEAR 1
DISC 25:TMN GROOVE GEAR 2
DISC 26:TMN GROOVE GEAR 3
ビデオ
CAROL the LIVE
《収録内容》CAROL TOUR FINAL
1. A Day In The Girl’s Life
2. Carol(Carol’s Theme I)
3. Chase In Labyrinth
4. Gigantica
5. Gia Corm Fillippo Dia
6. In The Forest
7. Carol(Carol’s Theme II)
8. Final Fighting
9. In The Forest(Piano Version)
10. Just One Victory
CAMP FANKS!! ’89
1. GIVE YOU A BEAT
2. NERVOUS
3. COME ON EVERYBODY
4. Don’t Let Me Cry
5. KISS YOU
6. RAINBOW RAINBOW
7. Confession ~告白~
8. Be Together
9. Come On Let’s Dance
10. Be Together
11. Get Wild ’89
12. DIVE INTO YOUR BODY
ビデオ
TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR "NETWORK"
《収録内容》DISC 1:TM NETWORK DOUBLE-DECADE “NETWORK” in YOKOHAMA ARENA
1. SCREEN OF LIFE -Extended Mix-
2. RHYTHM RED BEAT BLACK(D.D. TOUR VERSION)
3. KISS YOU
4. BE TOGETHER
5. GET WILD
6. 10 YEARS AFTER
7. WE ARE STARTING OVER
8. TELEPHONE LINE
9. 1974
10. JUST ONE VICTORY(OFFENSIVE VERSION)
11. TIME TO COUNT DOWN -Labo Mix-
12. SELF CONTROL
13. LOVE TRAIN -Extended Mix-
14. TAKE IT TO THE LUCKY
15. NIGHTS OF THE KNIFE
16. PRESENCE
Bonus Contents:EXTRA FEATURE(COUNT DOWN TO 4.21)
DISC 2:TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR FINAL “NETWORK” in NIPPON BUDOKAN
1. GET WILD(D.D. EXTENDED VERSION)
2. ALL-RIGHT ALL-NIGHT
3. BE TOGETHER
4. COME ON LET’S DANCE
5. SELF CONTROL
6. CONFESSION ~告白~
7. WE LOVE THE EARTH
8. 69/99
9. THE POINT OF LOVERS’ NIGHT
10. TIME TO COUNT DOWN(D.D. TOUR FINAL VERSION)
11. GREEN DAYS(NEW SONG)
12. SCREEN OF LIFE -Extended Mix-
13. JUST ONE VICTORY(OFFENSIVE VERSION)
14. TAKE IT TO THE LUCKY
15. LOVE TRAIN -Extended Mix-
16. PRESENCE
17. SEVEN DAYS WAR(TOUR FINAL 6.25)
Bonus Contents:EXTRA FEATURE(COUNT DOWN TO 6.24)
ベストアルバム
Welcome to the FANKS!
《収録内容》DISC 1
1. ELECTRIC PROPHET(電気じかけの予言者)
2. Get Wild
3. WE LOVE THE EARTH
4. Still Love Her(失われた風景)
5. Beyond The Time(Expanded Version)
6. Time Passed Me By(夜の芝生)
7. Fool On The Planet(青く揺れる惑星に立って)
8. Here, There & Everywhere(冬の神話)
9. Love Train
10. Human System
DISC 2
1. Children of the New Century
2. Resistance
3. Jean Was Lonely
4. 永遠のパスポート
5. 10 YEARS AFTER -BOB BLOCKMAN MIX-
6. 8月の長い夜
7. Self Control(方舟に曳かれて)
8. 雨に誓って ~SAINT RAIN~
9. Seven Days War(Four Pieces Band Mix)
10. TIMEMACHINE
DISC 3
1. DREAMS OF CHRISTMAS
2. IT’S GONNA BE ALRIGHT
3. 80’s
4. TIME(PASSES SO SLOWLY)
5. FOOL ON THE PLANET(WHERE ARE YOU NOW)
6. 1974(CHILDREN’S LIVE MIX)
7. SELF CONTROL ~VERSION “THE BUDOHKAN”~
8. YOUR SONG(Special Instrumental Disco Mix)
9. 一途な恋(ANOTHER MATERIAL)
10. DIVE INTO YOUR BODY(12” Club Mix)
11. LOVE TRAIN(CLUB MIX)
12. DREAMS OF CHRISTMAS(91’N.Y Mix)
ビデオ
All the Clips
《収録内容》1. 金曜日のライオン
2. 1974
3. アクシデント
4. Dragon The Festival
5. Your Song
6. Come On Let’s Dance
7. All-Right All-Night
8. Self Control
9. Get Wild
10. Kiss You
11. Come On Everybody
12. Just One Victory
13. Dive Into Your Body
14. Time To Count Down
15. Rhythm Red Beat Black
16. Love Train
17. Nights Of The Knife
18. Get Wild Decade Run
19. 10 Years After
20. Happiness×3 Loneliness×3
シングル
WELCOME BACK 2
《収録内容》1. WELCOME BACK 2
2. N43
3. WELCOME BACK 2 -TV MIX-
4. N43 -TV MIX-
5. MEMORIES
アルバム
SPEEDWAY
《収録内容》1. ACTION
2. DIVING
3. PRIDE IN THE WIND
4. RED CARPET
5. TEENAGE
6. WELCOME BACK 2 -1983 Edit-
7. 夏の終わり
8. N43 -1983 Edit-
9. ELECTRIC MUSIC
10. YOU CAN FIND
11. MALIBU
ビデオ
TM NETWORK -REMASTER- at NIPPON BUDOKAN 2007
《収録内容》1. MALIBU
2. WELCOME BACK 2
3. COME ON EVERYBODY
4. STILL LOVE HER
5. HUMAN SYSTEM
6. SEVEN DAYS WAR
7. N43
8. WE LOVE THE EARTH
9. TELEPHONE LINE
10. BEYOND THE TIME
11. BE TOGETHER
12. TIME TO COUNT DOWN
13. SELF CONTROL
14. LOVE TRAIN
15. ACTION
16. WILD HEAVEN
17. GET WILD
Bonus contents:promotion/Back Stage movies
ベストアルバム
TM NETWORK THE SINGLES 1
《収録内容》DISC 1
1. 金曜日のライオン(Take it to the lucky)
2. 1974(16光年の訪問者)
3. アクシデント
4. DRAGON THE FESTIVAL(ZOO MIX)
5. YOUR SONG(“D”MIX)
6. Come on Let’s Dance(This is the FANKS DYNA-MIX)
7. GIRL
8. All-Right All-Night(No Tears No Blood)
9. Self Control(方舟に曳かれて)
10. Get Wild
11. KISS YOU
12. RESISTANCE
13. BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を越えて)
14. SEVEN DAYS WAR
15. BE TOGETHER
DISC 2(初回生産限定盤のみ)
1. DRAGON THE FESTIVAL(Live at 日本青年館)
2. カリビアーナ・ハイ(Live at 日本青年館)
3. Rainbow Rainbow(Live at 日本青年館)
4. 金曜日のライオン(Live at PARCO SPACE PART3)
5. 永遠のパスポート(Live at PARCO SPACE PART3)
6. ELECTRIC PROPHET(Live at PARCO SPACE PART3)
7. 1974(CHILDREN’S LIVE MIX)
8. Self Control~VERSION “THE BUDOKAN”~
9. Come on Let’s Dance(The SAINTS MIX)
10. YOUR SONG(Special Instrumental Disco Mix)
ベストアルバム
TM NETWORK BEST OF BEST
《収録内容》1. Get Wild
2. Love Train
3. BE TOGETHER
4. DIVE INTO YOUR BODY
5. 1974(16光年の訪問者)
6. KISS YOU
7. BEYOND THE TIME ~メビウスの宇宙を越えて~
8. COME ON EVERYBODY
9. 金曜日のライオン
10. JUST ONE VICTORY(Remix Version)
11. Self Control
12. SEVEN DAYS WAR
ベストアルバム
TM NETWORK SUPER BEST
《収録内容》1. Get Wild
2. Love Train
3. BE TOGETHER
4. DIVE INTO YOUR BODY
5. 1974(16光年の訪問者)
6. KISS YOU
7. Come on Let’s Dance(This is the FANKS DYNA-MIX)
8. BEYOND THE TIME ~メビウスの宇宙を越えて~
9. COME ON EVERYBODY
10. RESISTANCE
11. 金曜日のライオン
12. JUST ONE VICTORY(Remix Version)
13. All-Right All-Night(No Tears No Blood)
14. WILD HEAVEN
15. Self Control
16. SEVEN DAYS WAR
ベストアルバム
TM NETWORK THE SINGLES 2
《収録内容》DISC 1
1. COME ON EVERYBODY
2. JUST ONE VICTORY(Remix Version)
3. COME ON EVERYBODY(WITH NILE RODGERS)
4. KISS YOU(KISS JAPAN)
5. GET WILD ’89
6. DIVE INTO YOUR BODY
7. THE POINT OF LOVERS’ NIGHT
8. TIME TO COUNT DOWN
9. RHYTHM RED BEAT BLACK
10. RHYTHM RED BEAT BLACK(VERSION 2.0)
11. Love Train
12. WILD HEAVEN
13. 一途な恋
14. Nights of The Knife
DISC 2(初回生産限定盤のみ)
1. JUST ONE VICTORY(LONG No Breakdown)
2. TIME(PASSES SO SLOWLY)
3. FOOL ON THE PLANET(WHERE ARE YOU NOW)
4. We love the EARTH(Single version)
5. Dreams of Christmas(’91 NY Mix)
6. 一途な恋(ANOTHER MATERIAL)
7. DIVE INTO YOUR BODY(DUB INSTRUMENTAL MIX)
8. Crazy For You(Instrumental)
Chronology
活動年表[1999-2008]
1996.12.12 | ベストアルバム TIME CAPSULE all the singles |
---|---|
1997.12.25 | TV・ラジオ ニッポン放送『オールナイトニッポン』に出演した小室よりTM NETWORK再結成が発表される |
1999.1.30 | ベストアルバム STAR BOX(TM NETWORK) |
1999.1.30 | ベストアルバム STAR BOX(TMN) |
1999.3.27 | トピック Jリーグ開幕戦セレモニーに出演した木根より、ヴェルディ川崎のサポートソングをTM NETWORK名義で発表することが表明される(国立競技場) |
1999.7.22 | シングル GET WILD DECADE RUN |
1999.7.28 | シングル 10 YEARS AFTER |
1999.12.22 | シングル Happiness×3 Loneliness×3 / 80’s |
2000.3.23 | ベストアルバム BEST TRACKS ~A message to the next generation~ |
2000.7.21 | シングル MESSaGE |
2000.7.27 | ライヴ・コンサート TM NETWORK Log-on to 21st Century Supported by ROJAM.COM(単発コンサート/横浜アリーナ) |
2000.10.25 | シングル IGNITION, SEQUENCE, START |
2000.11.27 | シングル We Are Starting Over |
2000.12.5 ~ 2001.1.20 | ライヴ・コンサート TM NETWORK TOUR MAJOR TURN-ROUND Supported by ROJAM.COM(コンサートツアー/10会場全15公演) |
2000.12.25 | アルバム Major Turn-Round |
2001.11.21 | ビデオ LIVE TOUR Major Turn-Round 01 -Turn-Round Edition- |
2001.12.5 | ビデオ LIVE TOUR Major Turn-Round 02 -Encore+D.Harada V-Mix Edition- |
2002.10.30 | シングル CASTLE IN THE CLOUDS |
2003.1.1 | ベストアルバム THE LEGEND TM NETWORK |
2003.2.5 | 蔵出し音源集 キヲクトキロク |
2003.5.27 ~6.27 | ライヴ・コンサート TM NETWORK tribute LIVE UTSU & KINE’S SELECTION FROM TM SONGS(ライヴイベント/8会場全10公演) |
2003.9.6 ~9.7 | ライヴ・コンサート TM NETWORK FAN EVENT in NAEBA'03(ライヴイベント/苗場プリンスホテル) |
2004.2.20 | ビデオ LIVE IN NAEBA’03 -FORMATION LAP- |
2004.2.25 | シングル NETWORK |
2004.3.24 | アルバム NETWORK -Easy Listening- |
2004.3.31 | BOXセット WORLD HERITAGE DOUBLE-DECADE COMPLETE BOX |
2004.4.21 | ビデオ CAROL the LIVE |
2004.4.21 | ライヴ・コンサート TM NETWORK DOUBLE-DECADE “NETWORK” in YOKOHAMA ARENA(単発コンサート/横浜アリーナ) |
2004.5.20 ~6.9 | ライヴ・コンサート TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR “NETWORK”(コンサートツアー/8会場全10公演) |
2004.6.24 ~6.25 | ライヴ・コンサート TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR FINAL “NETWORK” in NIPPON BUDOKAN(単発コンサート/日本武道館) |
2004.9.1 | ビデオ TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR “NETWORK” |
2004.12.22 | ベストアルバム Welcome to the FANKS! |
2004.12.22 | ビデオ All the Clips |
2005.4.8 ~5.15 | ライヴ・コンサート SPIN OFF from TM -tribute live 2005-(ライヴイベント/6会場全15公演) |
2007.3.3 ~6.8 | ライヴ・コンサート SPIN OFF from TM 2007 -tribute LIVE III-(ライヴイベント/9会場全20公演) |
2007.10.3 | シングル WELCOME BACK 2 |
2007.11.2 ~12.3 | ライヴ・コンサート TM NETWORK -REMASTER-(コンサートツアー/3会場全5公演) |
2007.12.5 | アルバム SPEEDWAY |
2008.3.27 ~5.25 | ライヴ・コンサート TM NETWORK PLAY SPEEDWAY and TK HITS!!(コンサートツアー/9会場全17公演) |
2008.4.2 | ビデオ TM NETWORK -REMASTER- at NIPPON BUDOKAN 2007 |
2008.5.28 | ベストアルバム TM NETWORK THE SINGLES 1 |
2008.7.2 | ベストアルバム TM NETWORK BEST OF BEST |
2008.7.20 | ベストアルバム TM NETWORK SUPER BEST |
2009.9.30 | ベストアルバム TM NETWORK THE SINGLES 2 |
Interview
キーパーソンインタビュー
小室みつ子 (シンガーソングライター・キーボーディスト)
TM NETWORKの活動を長きに渡り見つめてきた人物たちに話を聞くキーパーソンインタビュー。今回登場するのは、TM楽曲の歌詞を数多く手がけるシンガーソングライターの小室みつ子。1984年の「RAINBOW RAINBOW」に始まり、「Self Control」、「Get Wild」、「Nights Of The Knife」、最新ナンバー「Whatever Comes」まで、長年紡ぎ続けた言葉に託した思いを語ってもらった。
「ためらったり、遠慮する必要はないなと思えたのは『CAROL』の頃かもしれないですね」
── まずはTM NETWORKとの出会いからお聞きしたいのですが、「RAINBOW RAINBOW」の歌詞の発注を受けた時がファースト・コンタクトということになりますか。
小室 そうですね。当時のプロデューサーだった小坂洋二さんから、「これからデビューするバンドがあって、1曲書いてみないか」という連絡をいただきました。そこで「RAINBOW RAINBOW」という曲を聴かせてもらったのですが、当時の日本の音楽界の流れとはまったく違う、洋楽のニューウェーブ的なテイストがすごく面白いなと思ったんです。これならメロディーとリズム感で遊べるし、いかに気持ちよくリズムに乗るかということを優先して、シュールな映像をいっぱい集めて、それをコラージュのようにはめていくという作り方ができるなと。だから、本当に好き勝手に書かせていただけた詞だったと思います。
── ちなみに、「RAINBOW RAINBOW」には、「陽気なアインシュタインと80年代モナリザの一夜」という副題が付いていますが、これは小室みつ子さんのアイデアですか。
小室 そういう副題は、最初の頃は小坂さんが付けていました。
── もう少し時代が進んだ頃だと、「Self Control(方舟に曳かれて)」であったり、TMには印象的な副題が付いた曲が多いですよね。
小室 『Self Control』のアルバムに入っている「Time Passed Me By」の、「夜の芝生」あたりは私の好みで副題を付けたと思うんですけど、「RAINBOW RAINBOW」や「Self Control」の副題はよりキャッチーで、小坂さんテイストですね。私はどちらかと言うと曲のイメージに引っぱられてしまうんですけど、小坂さんはもっと引いた視点で見ていて「これ、おいしいやん!」っていうところを、ポンと付けていたんじゃないかと思います。
── 「Self Control」は、小坂さんにかなりアドバイスを受けて書き上げた曲だったそうですね。
小室 その当時によく言われていたのは、「たまには言い切ることも大事だ」ということですね。私の歌詞はまだまだ手探りで、書くごとにTMのイメージが徐々に固まっていっている最中でした。メンバー3人についても、レコーディングでLAやロンドンへ一緒に行ったりすることで、だんだんと彼らの考え方やキャラクターが見えてきて。そういう過程のなかで、ファンが何を求めているかっていうのもわかってきて、少しずつ大胆に書けるようになっていったと思います。
── TM NETWORKというグループ自体のイメージや有り様が定まっていくのと並行して、小室みつ子さんの作詞のスタンスも定まっていった感じですか。
小室 TMと一緒に育っていった感じです。「Get Wild」がヒットして、その次に出た「KISS YOU」の時も、あの曲に挑むような感じでした。当時はラップミュージック的な、ああいうノリがすごく斬新だったし。これに日本語をはめるのはどうすればいいの? どうしたらこの曲がカッコよく聞こえるんだろう? ということを一生懸命考えて、書いては歌って……。別に「こう書き直して」と誰かに言われたわけじゃないのに、違う、違う、違うって、自分のなかでしっくりくるまで何回も書き直したんです。「KISS YOU」が一番悩んだ曲ですね。
── ご自身なりのTMの作詞方法を見つけたなと感じた瞬間、あるいは楽曲は?
小室 どうなんでしょうね? 「Get Wild」は、すごく自由に書けたんですよ。TMのイメージと『シティーハンター』のイメージ、それに楽曲が持つイメージからすんなりと書けたと思います。その後だと、やっぱり『CAROL』の時かな。小室哲哉さんが「こういう話を書きたいんだけど……」って壮大なストーリーを持ってきて、“ええっ、何それ、ミュージカル!?”とか思いながら、最初のプランを聞いて。そのアイデアを煮詰めていくなかで、「じゃ、こうすればいいんじゃない?」みたいな意見も言えたし、そうやってみんなで一緒に作れた感じがしたんですよ。ためらったり、遠慮する必要はないなと思えたのはその頃かもしれないですね。
「TMに書いてきた歌詞の中に登場する“君”と“僕”はずっと一緒に育っていると思ってるんです」
── その後、1994年にTMNが「終了」ということになると聞いた時にはどんなことを思いましたか。
小室 ファンの方たちはショックを受けていたと思うんですが、実は私にはそれほど感慨がなかったんです。というのも、長く活動を積み重ねてきて「ちょっと待って。これじゃなくて別のこと始めたい!」という気持ちになるのは、クリエイターとしては必ずあることだと思っていたんですよ。だから、「終了」のときに出した「Nights Of The Knife」では当初、素直に“終わり”らしい歌詞を書いたんですが、哲哉さんから「“終わり”じゃなくて“始まり”のことを書いてほしい」と言われて、私も「ああ、そうだな、すべてに終わりはあるけれども、それは同時に始まりがあるということだもんね」と思えましたし、哲哉さんがそう言ってくれたことで、すごく前向きないい歌詞ができてよかったなと思います。
── 今年1月~3月開催のコンサートツアー『STAND 3 FINAL』では1曲目に「Nights Of The Knife」が演奏されましたが、確かに始まりの歌だな、ということを、ずいぶん時間が経って理解できた気がします。
小室 そういうことってありますよね。歌にとって、曲が「つかみ」みたいなもので、人で言えば、外見から“この人素敵!”って惹かれることがありますよね。その人の内側にあたるものが歌詞だと思うから、長く時間が経ってから、ふと心に入ってきたりする。だから、30年、40年経った今こそ歌詞を味わってほしいなと思います。
── この流れでお聞きしたいんですが、「Self Control」のサビの、“自由のナイフで/とらわれた心を/粉々にするさ”というフレーズで歌われている“ナイフ”と、「Nights Of The Knife」は繋がっていますか。
小室 私の詞には繋がっている言葉が多いんです。これは私のなかだけの話ですけど、TMに書いてきた歌詞の中に登場する“君”と“僕”はずっと一緒に育っていると思ってるんです。だから、「Fool On The Planet(青く揺れる惑星に立って)」で街を見下ろしていた丘と、「Nights Of The Knife」でもう一度行きたいと言うあの丘は、私のなかでは繋がっているんです。
最近の曲では「Whatever Comes」に“エアプレーン”という言葉を入れたんですけど、それは「Fool On The Planet」の歌詞にある“低く飛ぶairplane”という、あの世界と繋げたい気持ちがあったからです。同じように、“ナイフ”だったり、“地球儀”だったり、聴いてくれた人が、その一言で昔の曲や風景にちょっと戻れるといいなと思って、意識してそれらの言葉を使いました。
『Self Control』
(「Fool On The Planet(青く揺れる惑星に立って)」ほか収録)
1987年2月26日発売
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「これからも新しい曲に向き合うときはまたすごく悩むんだと思うけど、それが楽しみでもあります」
── 「Whatever Comes」については、小室哲哉さんから電話で『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』の作品内容の説明があったそうですが、そういったことはこれまでもありましたか。
小室 テーマについて話すことはありましたが、今回のように、すでにシナリオを読んだ哲哉さんが、あらすじを電話で説明してくれるというようなことは初めてです。例えば「BEYOND THE TIME」(『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』主題歌)の時には自分で過去の『ガンダム』のビデオをすべて観たりしました。でも今回は哲哉さんがこと細やかにあらすじをすべて語ってくれたので、めちゃくちゃありがたかったです(笑)。
── 小室哲哉さんからは、作品内容以外に、歌詞について「こういう感じで」というような話はありませんでしたか。
小室 ある時もあるんですけど、シナリオの説明だけで2時間くらいかかったので(笑)、その時はなかったですね。ただ、私の歌詞の書き方はまず頭の中で風景を決めるのが最初にすることなので、「まずは風景が大事、風景が見えればいい」と電話を終えたのですが、後で横浜の港やビルの風景などの画像をいろいろ送ってきてくれました。「参考になれば」って。
「Whatever Comes」の歌詞は、いろんな経験や失敗を繰り返してきた結果、今自分がここにいて、もう何があっても怖くない、という心情を書きたいと思いました。それは『シティーハンター』の主人公である冴羽 獠が、どんな事件が起きても、また自信を持って向き合えるし、向き合うだろう、という想いに重なるものです。
── なるほど。その「Whatever Comes」まで長くTMと共に作品作りを重ねてきたわけですが、そんな彼らとの関わりのなかで一番嬉しかったことを教えてください。
小室 「Get Wild」で売れる直前、『Self Control』の頃に観たライヴがすごく良かったんです。すごい熱量をファンの皆さんにも感じたし、そのライヴでTMがすごく受け入れられそうな感触を感じたんですよ。それまでの私にとっては、スタジオで歌詞を一生懸命書いて、それを歌ってもらって、の繰り返しでした。私だけじゃなくて、メンバーも周りのディレクターや宣伝の人も、TMの存在をどう広めていけばいいんだろう? どんな風にしたら受け入れてもらえるんだろう? っていう試行錯誤をみんながしていたと思うんです。でも、そのライヴのあたりで、TMがやってきたことがようやく伝わった感じがして。“あ、TMってこうあればいいんだ”みたいな。それが一番嬉しかったですね。
── 最後に、これからのTM NETWORKにはどんなことを期待しますか。
小室 いつもアグレッシブに挑戦し続けるのは難しいことだと思うんですけど、みんなこの年代になって、もう自信もかなりついたと思うんですよね。だから、今後はもちろん挑戦もしていきつつ、質を極める。TMならではの、この40年があるからこその、“なるほど”っていう音、サウンドかなあ、期待するのは。
── 「RAINBOW RAINBOW」を受け取った時のように、“これだったら自由に、ホントに何でもできるな”と感じたような曲がまた届いたら、どうしますか。
小室 毎回緊張するんです。「RAINBOW RAINBOW」を書いて以来、ずっと、いつも次の曲をいただくたびに、書けるかな? また期待に沿えるようなものを出せるかな? って思うんです。今までとは違うものを出し続けなくちゃいけないけど、過去の曲を聴いている人にとっては懐かしい要素も入れたい。かつ時代をちゃんとみつめているものでありたい。この情報が溢れる時代に、どの情報をどう受け止めていけばいいのかって常に悩んでいる、というテーマも書いてきました。これからも新しい曲に向き合うときはまたすごく悩むんだと思うけど、それが楽しみでもあります。
小室みつ子(こむろ・みつこ)
シンガーソングライター、作詞家、作家。 1981年アルバム『甘い予感』1981年でコロムビア・レコードより、シンガーソングライターでデビュー。1984年のTM NETWORKデビュー当時より「西門加里」名義で作詞を担当し、以後40年に渡り数多くのTM楽曲を手がける。自身のアルバム制作、ライブ活動も続けている。
YouTube チャンネル https://www.youtube.com/@mitsukokomuro
Personal Site http://miccos.com/
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インタビューアーカイヴ[『GB』1999年10月号]
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・記事の内容は1999年の当時のものです。
音楽雑誌『GB』1999年10月号|ソニー・マガジンズ(当時)=ソニー・ミュージックソリューションズ(現在)許諾|再録記事は発売当時に適したもので現在に該当しない内容も含まれています。ご了承願います。