2024年3月号|特集 作詞家の世界
⑭来生えつこ|来生たかお『Sparkle』|作詞家名鑑・歌詞を味わう名盤
レビュー
2024.3.21
来生たかお
『Sparkle』
1981年7月21日発売
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1. Much more…(Introduction)
2. Easy Drive
3. メモリー・メロディー
4. Goodbye Day
5. 夢の肌
6. たそがれの苺
7. Sparking head
8. Good luck my girl
9. 気配
10. 窓辺の女
11. ゆっくり夏が
12. コラージュ
13. Much more…(Reprise)
様々なシチュエーションを鮮やかな筆致で微細に表現
来生たかお、’81年発表の6thアルバムであり、初のセルフ・プロデュース作品です。本作では“矢倉銀”という別名義にてアレンジも担当しています。
歌詞カードのクレジット欄がぎゅうぎゅうになるほど多数のセッション・ミュージシャンが参加し、「Goodbye Day」(加山雄三主演ドラマ主題歌)など、多くのタイアップ曲を有する豪華な作品です。
海へのドライヴの風景描写が爽やかかつスタイリッシュなブリージングサウンドの「Easy Drive」や、来生たかおらしい切なく優しい歌声で過ぎゆく愛を語る「たそがれの苺」をはじめとし、ストーリー性が高くサウンド面でも様々なバリエーションの曲が揃った名作です。
本作品では全編の歌詞を実の姉である来生えつこが担当しています。映画や小説など他の作品からのヒントがあることを公言している彼女の歌詞は、様々なシチュエーションを鮮やかな筆致で微細に表現していきます。
文/猪爪東風
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