2024年3月号|特集 作詞家の世界
⑥岩谷時子|加山雄三『海 その愛』|作詞家名鑑・歌詞を味わう名盤
レビュー
2024.3.8
加山雄三
『海 その愛』
1976年5月20日発売
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1. 夜明けだ
2. ぼくの妹に
3. 汐風の約束
4. ひとり渚で
5. ミセス・マーメイド
6. 海賊ジャック
7. ねむれ大地よ
8. 泣くがいい
9. 愛の日々
10. 海の上で
11. 海 その愛
日本人の海に対するロマンチシズムを刷新した加山に仮託して描いた懐の深い海のイメージ
加山雄三の代表曲「海 その愛」をタイトルトラックとしたアルバム。全11曲中5曲を岩谷時子が担当している。作曲はすべて弾厚作(加山の別名義)によるものだ。
岩谷といえば、郷ひろみ「男の子女の子」、ピンキーとキラーズ「恋の季節」、ザ・ピーナッツ「恋のバカンス」、佐良直美「いいじゃないの幸せならば」などのヒット曲でおなじみの作詞家だ。越路吹雪を支えた名マネージャーとしても知られている。越路が歌ったエディット・ピアフ「愛の讃歌」、ドリフターズ「ラストダンスは私に」の訳詞も岩谷のペンによるものだ。
文/鳥居真道
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