2024年2月号|特集 筒美京平
⑲C-C-B『すてきなビート』|筒美京平を知るアルバム名鑑
レビュー
2024.2.29
C-C-B
『すてきなビート』
1985年5月25日発売
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1. Romanticが止まらない(オモシロ-MIX)
2. 急接近
3. スクール・ボーイ
4. Forever
5. 二人のシーズン
6. I SAY, I LOVE YOU(アルバム-Mix)
7. 浮気なジル
8. メモリーなんていらない
80年代の筒美ワークスの重要な一面を完成させる端緒となった「Romanticが止まらない」
事前に改名前のココナッツボーイズの作品を聴いた筒美京平がドラムの笠浩二の声に惹かれ、彼がメインで歌い、歌詞を松本隆が書くなら、という条件で作曲のオファーを引き受けたというエピソードは有名だ。ヘッドセットをつけた笠がドラムを叩きながら歌うその曲こそが「Romanticが止まらない」、いうまでもなくこのグループ最大のヒット・シングルである。この時のプロデューサーが筒美の実弟である渡辺忠孝だったことも知られた事実。笠の声があれほど透明感のあるハイトーンでなかったら、松本が歌詞を引き受けなかったら、そもそもプロデューサーが渡辺ではなかったら「Romanticが止まらない」は誕生しなかったのである。
文/岡村詩野
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