笠井紀美子/ TOKYO SPECIAL1977年
1960年代半ばからジャズ・シーンで頭角を現し、マル・ウォルドロンやギル・エヴァンスなど錚々たるジャズメンたちと共演することでグローバルな活動をしていた笠井紀美子だが、「日本語でジャズを届けたい」という想いで、日本人の作家の楽曲を集めて制作したという珍しい作品が本作である。山下達郎の「バイブレイション(LOVE CELEBRATION)」を筆頭に、ジャジーでソウルフル、そしてスタイリッシュなナンバーをムードたっぷりに歌い上げる。サウンドのキーマンであるコルゲンこと鈴木宏昌の采配が見事で、市原康、岡沢章、松木恒秀、鈴木勲といったジャズやクロスオーヴァーの腕利きミュージシャンの演奏も聴きどころだ。
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