2024年1月号|特集 ガールポップ’90s

ガールポップ’90s名鑑・名盤レビュー|㉝川本真琴『川本真琴』

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レビュー

2024.1.30


川本真琴
『川本真琴』

1997年6月25日発売

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1.10分前
2.愛の才能(ALBUM VERSION)
3.STONE
4.DNA
5.EDGE
6.タイムマシーン
7.やきそばパン
8.LOVE&LUNA
9.ひまわり
10.1/2


ただならぬ才能に脱帽! 天才・川本真琴、1stアルバム!!

 岡村靖幸プロデュース、デビュー・シングル「愛の才能」で彼女が登場してきた時のインパクトは大きかった。誰が聴いてもメロディこそ岡村ちゃんそのものではあるが、彼女の手による赤裸々でいちいち刺さる歌詞と節回しが気持ち良い。愛の才能ないの 今も勉強中よ、という決めのフレーズ、実にエモーショナル。

 この良さがまぐれ当たりではないことが次に用意された彼女自身の詞曲によるシングル「DNA」で明らかとなる。サビの耳に残るメロディラインと選ばれる言葉の気持ちよさ。シンガーソングライターとして十分な才能を持っていることがこの曲で証明され、そして3枚目のシングルがアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』のオープニング曲として自身最大のヒットとなった「1/2」。サビに限らずここで歌われる歌詞、キラーワード、キラーフレーズだらけ(あらためて読んでみてほしい)。そのただならぬ才能に脱帽するばかり。

文/うどんこ