2024年1月号|特集 ガールポップ’90s
ガールポップ’90s名鑑・名盤レビュー|⑲松阪晶子『夢を眠らせない』
レビュー
2024.1.19
松阪晶子
『夢を眠らせない』
1994年6月17日
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1. 夢を眠らせない
2. 都会の中で
3. DAKE-DO(Album Version)
4. 燃える瞳を持ち続けて
5. It's Given Too Late Now
6. 満月
7. 一秒の未来
8. いつもと違う朝
9. Darlin'
10. Dreamin'
11. まっすぐに
夢を見ながら都会で生きる自身の姿をリアルに描写
民謡を教えていた両親に反発して中学生のときにロックの世界へ。高校を中退して様々なコンテストでボーカル賞を獲ったことを契機にプロになろうと決心して盛岡から上京――。これぞロックシンガーといった流れで登場した女性シンガーソングライターのデビュー作で、収められたすべての曲の作詞・作曲を本人が行った。
「憧れのシンガーや影響を受けたバンドはいない」とこのアルバムを出した直後の取材で答えていたそうだが、サウンド的には80年代らしさにあふれた華やかなアメリカン・ロックをベースにしており、見良津健雄のアレンジで当時大ブレイク中だったZARDのエッセンスも意識的に入れている。収められたすべての曲がプロデビュー直前の東京での生活の中で書いたもので、ひとり迷うときも君は耐えていけるよ~、自分を信じて眼をそらさないで~、ありのまま生きていこう~、夢を抱いて走り続けたい~といったポジティブ内容と真っすぐで熱い歌唱の相性はとても良い。
文/まつもとたくお
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