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2024年1月号｜特集　ガールポップ’90s

【Part3】遊佐未森 スペシャル・ロングインタビュー

会員限定

インタビュー

2024.1.19

インタビュー・文／前原雅子　写真／増永彩子



（【Part2】からの続き）


たくさんの女性アーティストが出てきたことで、その後の人たちがやりたいことを選び取りやすくなった


──90年代はやはりすごい時代でしたね。

遊佐未森　そうですね。’97年にエピック・ソニー（現：エピックレコードジャパン）から東芝EMI（現：EMIレコーズ）に移籍するんですけれど、エピック時代は最後までずっと忙しかったですね。でも東芝に移籍したあと体調を崩してしまったので、東芝の方に申し訳なかった。

──とはいえエピック時代の最後のアルバム『roka』（1997年2月、10thアルバム）から1年後に、東芝からアルバム『ECHO』（1998年2月、11thアルバム）をリリースしていますよね。

遊佐未森　そうなんですけど、なんとかアルバムを出して。コンサートも決まっていたものは、点滴を受けながら頑張ってやっていました。そんな感じで90年代後半は、自分のペースを大事にしたいっていうことを改めて思うようになりましたね。


遊佐未森
『ECHO』
1998年2月11日発売



──そう思うきっかけは、ナイトノイズとの『水色』（1994年3月、ミニアルバム）のレコーディングをするためにオレゴンに行った時だったとか。




遊佐未森（ゆさ・みもり）
●仙台生まれ。1988年デビュー。一貫して質の高いアルバム制作をつづけ、天性のヴォイスときわめて独創的な音楽観が紡ぎだす歌の数々は、誰にも似ていない＜遊佐未森の音楽＞として日本のミュージックシーンにおける確固たるポジションを確立。2021年にはアルバム『潮騒』で新しい室内楽としての新機軸を開拓。そして2022年秋に開催されたアルバムツアー東京公演を収録したライブアルバム『潮騒UNLIMITED』（LIVE CD+Blu-ray）を2023年春にリリース。同年10月にはデビュー35周年を記念して『ALOHA MIMORITA LIVE SHOW at BUDOKAN Nov.10.1994』Blu-ray と、12月に『roka』アナログ盤をリリースした。



Mimori Yusa 35th Anniversary Concert
1月20日（土）仙台：宮城野区文化センターパトナホール
1月27日（土）福岡：Gate’ｓ7
1月28日（日）糸島：いとの森の歯科室

春恒例のコンサート“cafe mimo” 2024 開催決定！
4月6日（土）、7日（日）東京：草月ホール
※その他のエリアでは 5月に開催予定

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