2024年1月号|特集 ガールポップ’90s
ガールポップ’90s名鑑・名盤レビュー|⑩橘いずみ『どんなに打ちのめされても』
レビュー
2024.1.12
橘いずみ
『どんなに打ちのめされても』
1993年4月1日発売
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1. 打ちのめされて
2. 東京発
3. 失格
4. 富良野
5. 愛してる
6. また かけるから
7. オールファイト
8. ごみ
9. ジュエル
10. がんばれ、なまけもの
内に秘めた感情が素直に表現された1枚
オーディションを経て’92年に「君なら大丈夫だよ」でデビュー。翌’93年4月に発売されたセカンド・アルバム『どんなに打ちのめされても』は2作目にして目指す路線を確立できた代表作。ファースト・アルバムの軽快なPOPS路線から大きく変わらずも、攻めるところは攻めるサウンドがジャケット写真の色使いからも変化が垣間見える。
小さくて華奢な本人から想像できないほどのエネルギッシュなヴォーカルは、短いスパンで一皮むけた感が伝わってくる。また尾崎豊でその名を轟かせた名プロデューサー須藤晃のプロデュースワークも、前作で抑えていたと思われ、その、らしさを取り戻した。
文/小澤芳一
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