2023年12月号|特集 西城秀樹
⑰『GENTLE A MAN』|復刻シリーズ[スタジオ]アルバム徹底Review
レビュー
2023.12.28
西城秀樹
『GENTLE A MAN』
1984年3月5日発売
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1. センチメンタル・モーテル
2. Onesided night
3. 彼女は不機嫌
4. Do You Know
5. 帰港
6. Through the night
7. かぎりなき夏
8. Love・Together
9. Winter Blue
10. ポートレート
ベクトルの異なる楽曲群を受けて立つ秀樹のバリエーション豊かな歌声
恐らく、確たるコンセプトは固定されなかったのだろう。さまざまな方向性の楽曲が集められている。そんな中、重要なモメントとなるのが、角松敏生との出会い。当時ニューヨークで勃興していたヒップホップの影響が濃いファンク・チューン「Through the night」で角松との相性に手応えを得た秀樹は、翌’85年に発表する次作『TWILIGHT MADE…HIDEKI』で、彼と全面的にタッグを組むこととなる。同様の文脈からいえば、昨今のシティポップブームにおいて’78年の名盤『レオニズの彼方に』が世界に再発見された幻のアルファ系シンガーソングライター、滝沢洋一が作曲した「かぎりなき夏」「Love・Together」の2曲が収められている事実も、注目に値する。
文/下井草秀
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