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2023年12月号｜特集　西城秀樹

⑤『MEMORY / 西城秀樹20歳の日記』｜復刻シリーズ［ライヴ］アルバム徹底Review

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レビュー

2023.12.7


西城秀樹
『MEMORY / 西城秀樹20歳の日記』
1976年1月25日発売

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1. Opening～ブローアップマン～翼があれば
2. 恋する季節
3. 若いふたりの海
4. チャンスは一度
5. 情熱の嵐
6. ちぎれた愛
7. 愛の十字架
8. 薔薇の鎖（Aタイプ　Bタイプ）
9. 激しい恋
10. 傷だらけのローラ
11. この愛のときめき
12. 白い教会
13. Opening（バッハのトッカータ）
14. 翼があれば
15. 至上の愛
16. 海辺の駅へ
17. 泣かないで
18. 夕やけ雲
19. カモン・ベイビー
20. ファンキー・モンキー・ベイビー
21. ザッツ・ザ・ウェイ
22. トライ・ア・リトル・テンダーネス
23. ケ・サラ


20歳までの軌跡を自身の語りと音楽でたどるユニークな2枚組企画アルバム

　ユニークな趣向の2枚組企画アルバムである。1枚目は、その生い立ちから、人気アイドルとして認められ、2年連続のレコード大賞歌唱賞受賞をはじめとする巨大な栄光を獲得するまでを、秀樹自身のナレーションと既発曲の音源によって振り返る。「薔薇の鎖」に関しては、世に出た“Aタイプ”とともに、不採用となった“Bタイプ”も初公開している。このヴァージョンが、来たるニュー・ウェイヴ時代におけるB-52’sあたりのキッチュでモンドなロックンロール解釈を先取りしているようで、何とも愛らしいのだ。「傷だらけのローラ」は、カナダでヒットしたフランス語版も聴けるのがうれしいところ。

文／下井草秀



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