TOP > 特集 > 2023年12月号｜特集　西城秀樹 > 復刻シリーズ［スタジオ］アルバム徹底Review

2023年12月号｜特集　西城秀樹

④『傷だらけのローラ』｜復刻シリーズ［スタジオ］アルバム徹底Review

会員限定

レビュー

2023.12.6


西城秀樹
『傷だらけのローラ』
1974月9月15日発売

購入はこちら ▶

1. 傷だらけのローラ
2. 季節のうつり変り
3. 世界は僕らのもの
4. 愛と友情
5. 浮気なお前に
6. 淋しがりやの君
7. 激しい恋
8. 涙がとまらない
9. 悪夢
10. 薔薇の鎖
11. 君と自由に暮らせたら
12. 昼下がりのバラード


歌手としても俳優としても脂の乗り切った勢いが存分に感じられる勝負作

 「薔薇の鎖」「激しい恋」「傷だらけのローラ」、いまだに秀樹の代名詞として語り継がれる3曲のシングルが連続ヒットを果たし、梶原一騎・ながやす巧の人気劇画を原作とした映画『愛と誠』が公開され、テレビ・ドラマ『寺内貫太郎一家』がクライマックスを迎えたタイミングでリリースされたこの勝負作からは、歌手としても俳優としても脂の乗り切った勢いが存分に感じられる。キング・クリムゾンの「エピタフ」の前奏を採り入れた表題曲は、壮大なスケールのプログレ歌謡。フランス語版も制作され、カナダではチャートの第2位に食い込む快挙を記録した。ちなみに、どこで知ったのか、米国西海岸のラッパー、ファショーンが’17年に発表した「Manna (Moses)」は、「傷だらけのローラ」を全編で大々的にサンプリングしている。

文／下井草秀



↑↑↑↑西城秀樹 デビュー50周年記念アルバム復刻 スペシャルサイトはこちら↑↑↑↑