2023年11月号|特集 はっぴいえんど+URCレコード

⑲V.A.『URC銘曲集-1 戦争と平和』|URCレコード名盤ディスクレビュー

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レビュー

2023.11.29


Various Artists
『URC銘曲集-1 戦争と平和』

2023年6月21日発売

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1. 岡林信康「私たちの望むものは」(Album Version)
2. 中川五郎「腰まで泥まみれ」
3. 斉藤哲夫「日の丸」
4. 高田渡「自衛隊に入ろう」(Live)
5. 五つの赤い風船「私は地の果てまで」
6. ザ・フォーク・クルセダーズ「戦争は知らない」(Farewell Concert 1968)
7. ザ・フォーク・クルセダーズ「ぼくのそばにおいでよ」(Farewell Concert 1968)
8. 加川良「教訓1」
9. 早川義夫「サルビアの花」
10. アテンションプリーズ「私が一番きれいだった時」
11. 五つの赤い風船「おとぎ話を聞きたいの」
12. 友部正人「乾杯」
13. ミューテーション・ファクトリー「イムジン河」
14. 赤い鳥「竹田の子守唄」(URCバージョン)
15. ザ・ディランⅡ「プカプカ」
16. 三上寛「誰を怨めばいいのでございましょうか」
17. 岡林信康「がいこつの唄」(Live Version<狂い咲き>)


2023年の今、リアルであってはいけない歌の数々

 60年代……に限ったことではないが、フォーク音楽と戦争は関係が深い。というより一心同体のようなところがある。直接的な国と国、民族と民族の戦争だけではなく、差別や格差と対峙した社会への抵抗ももちろん同様だ。自由民権運動としてのフォーク、ベトナム戦争反対としてのフォークなどを例に挙げるまでもなく、1本のフォーク・ギターのエネルギッシュなカッティングやヒューマンなフレーズに乗せられた、自由や権利を獲得するための主張、社会や体制を糾弾する叫びは、半世紀以上前から戦うための武器であってきた。ウディ・ガスリー、ピート・シーガー、そしてもちろんボブ・ディランらが登場した背景には間違いなく、そうした社会との“格闘”の歴史がある。

文/岡村詩野




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