2023年11月号|特集 はっぴいえんど+URCレコード

⑬西岡たかし『満員の木』|URCレコード名盤ディスクレビュー

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レビュー

2023.11.20


西岡たかし
『満員の木』

1973年2月5日発売

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1. 大阪弁
2. 満員の木
3. 一人の女
4. 終りの季節
5. みれん
6. ぷろふぇしょなるじぃじぃ
7. 君とボク、ボクと君
8. 同棲
9. 妻になる女に
10. みんないい人


エキセントリックでありながらも人懐いソロ1作目

 五つの赤い風船のリーダーだった西岡たかしがグループ解散後に放ったソロの1作目。西岡といえば、吐痙唾舐汰伽藍沙箱のひとりとしても知られている。『満員の木』は西岡ひとりの手により多重録音で制作されたアルバムである。つまり作詞、作曲、編曲および歌唱と演奏のすべてをひとりで受け持っているわけだ。ギターやベース、鍵盤、ドラムといったロックやポップスにおいて一般的な楽器に加えて、パーカッションやマリンバ、鉄琴のような楽器も使われている。フランク・ザッパの影響があったのだろうか。西岡の演奏にはほのぼのとした味わいがあり、それがこのアルバムのエキセントリックでありながらも人懐っこさに繋がっている。

文/鳥居真道




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