2023年11月号|特集 はっぴいえんど+URCレコード

⑪野沢享司『白昼夢』|URCレコード名盤ディスクレビュー

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レビュー

2023.11.16


野沢享司
『白昼夢』

1972年9月5日発売

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1. 築地の唄
2. アルバートが唄ってる
3. 街の路地裏
4. 揺籃の振動に身を任せて
5. 遊びませう
6. 愚痴
7. 空中に遊ぶ空想家の夢(笛吹童子のバラード)
8. 回転木馬の切符切りのおじさん
9. だりだりでぃんどん
10. お菓子屋さんになれたからといって毎日おいしいケーキが食べられるとは限りません
11. 可愛い息子 / 僕は一体誰でせう
12. 静寂
13. 築地の唄(チェレスタ)


和製アシッド・フォークの最初期作で存在感を増している裏名盤

 『白昼夢』というタイトル、虚ろな表情を浮かべる陰鬱なジャケット、聴き進めるにつれどんどんホラーになっていく怪曲「だりだりでぃんどん」のイメージも伴って、金延幸子『み空』や吐痙唾舐汰伽藍沙箱『溶け出したガラス箱』に次ぐ、最初期の国内アシッド・フォーク作品とも言われる野沢享司(現表記は「野澤」)の1stアルバム。引き合いに出した2作よりは評価が伴わなっていない裏名盤とされがちだったが、今もライヴを中心に精力的な活動を続けている中で、本作も再発されるごとに存在感が増している気がする。

文/峯大貴




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