2023年11月号|特集 はっぴいえんど+URCレコード

④吐痙唾舐汰伽藍沙箱『溶け出したガラス箱』|URCレコード名盤ディスクレビュー

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レビュー

2023.11.7


吐痙唾舐汰伽藍沙箱
『溶け出したガラス箱』

1970年11月1日発売

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1. あんまり深すぎて
2. 何がなんだかわからない時
3. 君はだれなんだ
4. まるで君と同じのっぺら坊で
5. ボクの右手の二本の指
6. マイケルの髪
7. 小さな花が道ばたに...
8. さっき君が


虚しさとほのかな郷愁が残るジャパニーズ・アシッド・フォークの傑作

 五つの赤い風船を率いた西岡たかしが、斉藤哲夫、木田高介と共に制作したドリーミー・フォーク・アルバムの金字塔。サイケデリック・ロックを安易に模倣するのではなく、フォークをベースにした不思議な音作りで、あたかも日本人の深層心理を歪んだレンズで覗き見るような独特の世界を描いて見せた。故に近年では海外からもジャパニーズ・アシッド・フォークの傑作として評価が進んでいる。

文/片島吉章




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