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2023年11月号｜特集　はっぴいえんど＋URCレコード

③岡林信康『見るまえに跳べ』｜はっぴいえんど関連作品ディスクレビュー

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レビュー

2023.11.6


岡林信康
『見るまえに跳べ』
1970年6月1日発売

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1. 愛する人へ
2. おまわりさんに捧げる唄
3. 性と文化の革命
4. 自由への長い旅
5. 私たちの望むものは
6. NHKに捧げる歌
7. 堕天使ロック
8. ロールオーバー庫之助
9. ラブ・ゼネレーション
10. 無用ノ介
11. 今日をこえて


反体制・反社会的な気骨がより一層強く激しく発信された大傑作

　アメリカに暮らす人々にとってのボブ・ディランの『追憶のハイウェイ61』がそうであるように、日本に暮らす私たちはこのアルバムを今なおこうして聴けることの喜びをもまた誇るべきだろう。近江八幡市出身、実家が教会で、父親が聖職についていたという岡林にとって2作目となる1枚。大江健三郎の短編集の題名から名付けたとも言われるアルバム・タイトルさながらにフォークの色彩が強かったデビュー作からの跳躍がすさまじく、「ライク・ア・ローリング・ストーン」でのディランではないがエレクトリック化／ロック化した岡林の反体制・反社会的な気骨がより一層強く激しく発信された大傑作だ。

文／岡村詩野



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