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2023年11月号｜特集　はっぴいえんど＋URCレコード

②中川五郎『終り はじまる』｜URCレコード名盤ディスクレビュー

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レビュー

2023.11.2


中川五郎
『終り はじまる』
1969年11月1日発売

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1. 古いヨーロッパでは
2. 殺し屋のブルース
3. いつのまにか
4. 主婦のブルース（Live）
5. 死んだ息子が帰って来たから
6. あなたがもう笑えないから
7. うた
8. 日本
9. 自由についてのうた
10. 俺はヤマトンチュ
11. 腰まで泥まみれ（Live）
12. 終る


社会に振り回される自分を見直そうとする実質的デビュー作

　中川五郎。70代半ばのベテラン・シンガー。だが、もしかすると今が最も頻繁にライヴを行なっているかもしれない。3日に一回のペースでアコギを片手に日本中を駆け回る、そんな中川の原点が本作だ。これは2ndアルバムになるが、約7か月前の’69年4月に発売された1stは六文銭とのカップリングだったので、実質的にはこちらが最初の1枚と言ってもいいだろう。と同時に、今なお中川はこの時代の作品の持つ強さ、逞しさの上に立って歌っている。

文／岡村詩野



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