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2023年11月号｜特集　はっぴいえんど＋URCレコード

②遠藤賢司『niyago』｜はっぴいえんど関連作品ディスクレビュー

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レビュー

2023.11.2


遠藤賢司
『niyago』
1970年4月8日発売

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1. 夜汽車のブルース
2. ほんとだよ
3. ただそれだけ
4. 君がほしい
5. 雨あがりのビル街《僕は待ちすぎてとても疲れてしまった》
6. 君のことすきだよ
7. 猫が眠っている、NIYAGO


消化しようのないゴツゴツとした情熱がこぼれ出る感情的なデビュー作

“ああ、なんか、なんかいいことないか”……そんな空虚な言葉が、熱い思いを乗せて叫ばれる1曲目「夜汽車のブルース」の冒頭部分。このパッションに心を動かされない人などいないのではないか、と思えるほど、この遠藤賢司の1stアルバムの1曲目はインパクトが大きい。この曲と「君がほしい」、「雨あがりのビル街《僕は待ちすぎてとても疲れてしまった》」の3曲に、大滝詠一を除くはっぴいえんどのメンバー……細野晴臣、鈴木茂、松本隆が参加していることは有名だし、実際にバンド編成による演奏がドロリとしたグルーヴを与えていることは明白だ。

文／岡村詩野



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