2023年10月号|特集 キャンディーズ

レビュー|SINGLES|⑤年下の男の子

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レビュー

2023.10.6


キャンディーズ
「年下の男の子」

1975年2月21日発売

Side A
「年下の男の子」
作詞:千家和也/作曲・編曲:穂口雄右
Side B
「私だけの悲しみ」
作詞:千家和也/作曲・編曲:穂口雄右


「これから長い旅に出るんだ、なんて思いながら歌い出した」(伊藤蘭)

 キャンディーズがブレイクを果たした5枚目のシングル。シングルチャートで9位に入り、この曲で’75年末の『第26回NHK紅白歌合戦』に(正式に歌手として)初出場を果たすことにもなった。

 リード・ボーカルはランが務め、この曲から立ち位置もセンターに(スーは向かって右、ミキは左に)。そのフォーメーション変更や、前作と同じ作詞・作曲陣でありながら、アップテンポのキュートでカラフルなポップ・ソングとすることで、ファンがキャンディーズに求めていた最大公約数を形にしている。ただし、当初はB面収録曲で、もっとメロディアスな「私だけの悲しみ」がA面予定だったというから、ギリギリで最高・最善の選択がなされたと言える。

文/細川真平



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