2023年9月号|特集 TM NETWORK

【Part2】木根尚登|TM NETWORKスペシャル・パーソナル・インタビュー

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インタビュー

2023.9.8

インタビュー・文/ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)|2023年8月12日@都内某所にて


【Part1】からの続き)

「デビューの頃から変わってない3人が<TIMEMACHINE>という曲の中にずっといたというか」


―― アルバム『DEVOTION』には、木根さん作曲によるバラード=キネバラ「君の空を見ている」が収録されました。ずっと待っていましたよ。

木根尚登 ものすごく嬉しいです。ありがとう。僕はこれまでも全部そうなんですけど、曲を作るときに、ちょっと変な言い方だけど、何年の何月何日の何分に感じた思いを曲に込めているんですよ。もちろん挿入歌だったり、アルバムのテーマという前提もあるんだけど、結局、作り方としては昔から何も変わってないんです。“TMのあの曲みたいにしよう”、みたいな考えもまったくなかった。今、この令和のTMのアルバムの中でメロディーが生まれて、それがうまく『シティーハンター』の世界ともシンクロして。歌詞においては、みっこちゃんと相談しつつ作業をして。やっぱり、みっこちゃんとTMの楽曲を作るときというのは「STORY」や「WE ARE STARTING OVER」みたいに、TM3人の話や、FANKSとの関係を彷彿とさせるイメージの歌が多いんです。今回もそんな世界感の令和版みたいな感じで歌詞をお願いしました。出来上がってきたものがすごくよくてね。やっぱり言葉ってとても大きいんですよ。

―― レコーディングが進むにあたって、サウンドのアレンジ面はいかがでしたか?

木根尚登 「君の空を見ている」に関しては、“こんな感じ”というのが僕の中でデモテープの時点からあったんです。僕にしては珍しく凝ったアレンジで。てっちゃんへの相談含めて、そのデモテープを送ったんです。そうしたら、てっちゃんから“こういう感じにしない?”と、提案があって。それが僕が思っていたものよりよかったんですよ。

―― ちなみに、無意識かもですが、イントロでフィンガースナップを取り入れられていたところが、80年初期のアルバム『GORILLA』あたりを彷彿とさせてくれました。

木根尚登 たしかに、そうかもしれないね。その頃のアルバムだからどうだっていうよりも、デビューから自分もTMも歳を重ねてきて、いろんな経験をしてきたなかで前回の30周年のツアーがあって。また今回、新たにツアーがはじまるという時期に、強く感じていることがあるんです。3人が出会って、音楽を作りはじめた頃の空気感に似てる気がしていて。あの頃に戻った感じがあるのかもしれないね。


TM NETWORK
『DEVOTION』

2023年6月14日発売






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9月21日(木)TM NETWORK 『CAMP FANKS '89 at YOKOHAMA ARENA』(劇場版5.1chデジタル・リマスター)
10月12日(木)TM NETWORK 『TMN final live LAST GROOVE[5.18]』(劇場版5.1chデジタル・リマスター)
10月19日(木)TM NETWORK 『TMN final live LAST GROOVE[5.19]』(劇場版5.1chデジタル・リマスター)


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