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2023年9月号｜特集　TM NETWORK

【Part2】『DEVOTION』｜TM NETWORKドキュメンタリー 2021-2023

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解説

2023.9.6

文／兼田達矢


（【Part1】からの続き）

2023年6月14日、TM NETWORK最新作『DEVOTION』リリース


　デビュー39周年となる2023年4月21日、アルバム形態としては9年ぶりとなる最新作『DEVOTION』のリリースが発表され、併せて秋に全国ツアーを行うことも明らかになった。

　最新作は、小室の作詞／作曲によるタイトル曲「DEVOTION」と木根が作曲を担当した「君の空を見ている」という新曲2曲に、“リプロダクション的アプローチ”でボーカルを新録した「RESISTANCE」「WE LOVE THE EARTH」「KISS YOU」「TIME TO COUNTDOWN」、そして昨年の配信ライヴで披露された「How Crash？」「End Theme Of How Do You Crash It?」、昨年のツアーのために用意された「Please Heal The World」と「intelligence Days」、さらにはボーナス・トラックとして「TIMEMACHINE」を加えた全11曲入り。タイトルの“DEVOTION”という聞き慣れない言葉を辞書で調べると、一番最初に出てくるのは「献身」、さらには「忠誠」（宗教的な）「帰依、信心」といった意味があるようだ。いずれにしても、無私の精神状態で、何かに身も心も傾けようとしているということなのかなと思うのだけれど、さてその傾け先はどこだろう？　あるいは何なのか？

　リリース日の前日、6月13日に東京・六本木のEX THEATER ROPPONGIで、TOKYO-FMの番組『blue ocean』の公開収録も兼ねたトーク・イベント＜TM NETWORK FANKS THE PARTY 2023 feat.“DEVOTION”＞が開催された。

　ちなみに、そのイベントの開場2時間前にはEX THEATERの入り口付近にFANKSと思しき人たちが現れ始め、EX THEATERの外観を撮影したり、「お久しぶり！」といった話をしていたり。実は、このイベントの前に『劇場版シティーハンター 天使の涙（エンジェルダスト）』の記者会見が同じEX THEATERで行われることになっており、早い時間にやって来た人たちはその記者会見のことも承知していたのかもしれないが、いずれにしてもいろんなことが待ちきれない人が少なからずいたわけで、それはそのまま“TM NETWORKの最新作”というものへの期待感の高まりを伝えるものだろう。


＜TM NETWORK FANKS THE PARTY 2023 feat.“DEVOTION”＞2023年6月13日＠EX THEATER ROPPONGI


　さて、『blue ocean』のパーソナリティー、住吉美紀さんの司会進行で始まったトーク・イベントは、「ご無沙汰してます。TM NETWORKの小室哲哉です」から順次、3人が短く挨拶の言葉を話すと、そのたびに文字通り熱い、そして厚い拍手が巻き起こり、集まった人たちの気持ちがすでに前のめりであることがはっきり伝わってきた。
「僕が言い出しっぺなんです」と言う小室によると、30周年の時にもこうしたイベントを開催し、すごく楽しかった印象が残っていたので、「今回もぜひ」と提案したそうだ。



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9月21日（木）TM NETWORK 『CAMP FANKS '89 at YOKOHAMA ARENA』（劇場版5.1chデジタル・リマスター）
10月12日（木）TM NETWORK 『TMN final live LAST GROOVE［5.18］』（劇場版5.1chデジタル・リマスター）
10月19日（木）TM NETWORK 『TMN final live LAST GROOVE［5.19］』（劇場版5.1chデジタル・リマスター）


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