2023年8月号|特集 EPIC 45

EPICデビュー・アルバム名鑑45|80s|⑬松岡英明『VISIONS OF BOYS』

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レビュー

2023.8.18


松岡英明
『VISIONS OF BOYS』

1986年11月1日発売

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1. Please Burn Up Love Passion
2. あたらしいシンパシー
3. 宵に消えたSilent Night
4. 羊飼いたちのサイエンス
5. Angel,go to sleep
6. Dance with abandon
7. Virtue & Vice
8. 歳月きみを待つ
9. 夜空は星の宝箱
10. Absence
11. Visions of Boys


オシャレでクール、ヨーロピアンな世界を提示

 バンドブーム華やかなりし’86年に、スタイリッシュなセンスと“王子様”と例えられた中性的なルックスを手に、10代の若さでソロ・アーティストとして鮮烈なデビューを飾った松岡英明。彼への期待の大きさは、1stアルバム『VISIONS OF BOYS』が、BOØWYのギタリストとして一時代を築いていた布袋寅泰と、シーンを代表するキーボーディストとして名を馳せていたホッピー神山が、共同でサウンド・プロデュースにあたったことからも図り知れる。

 本作を貫くのは、MTV世代の松岡に多大な影響を与えたデュラン・デュランから始まる“ニュー・ロマンティック”直系の洋楽テイスト。作詞・作曲を松岡本人が手がけたオープニングナンバー「Please Burn Up, Love Passion」から、ラストを飾る全編英語詞のデビュー・シングル「Visions of Boys」まですべてに、キレのあるファンキーなベース、ゲートのかかったエフェクタブルなドラム、きらびやかでリズミカルで多彩なシンセサウンドにのせて、荒削りながらもノリのいい松岡のヴォーカルが躍動する。

文/阿部美香


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