2023年8月号|特集 EPIC 45

EPICデビュー・アルバム名鑑45|80s|⑥大沢誉志幸『まずいリズムでベルが鳴る』

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レビュー

2023.8.8


大沢誉志幸
『まずいリズムでベルが鳴る』

1983年6月22日発売

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1. e-Escape
2. サディスティック,Cafe
3. Jokeでシェイク
4. 宵闇にまかせて(Kiss & Kiss)
5. キッスはそこまで
6. 彼女には判らない(Why don't you know)
7. Deep Sleep
8. ベッドから Love call
9. プラトニックダンサー
10. まずいリズムでベルが鳴る


新しい時代の波にもみくちゃにされそうな音楽を伴った衝撃的な登場

 大沢誉志幸の登場は衝撃的だった。せわしく気持ちをかきたてていくようなリズム、かつて感じたことのない斬新なコード進行、そして一度聴いたら忘れられないハスキーな声、これらが大挙して襲いかかってきた。新しい時代の波にもみくちゃにされそうな音楽だったのだ。

 大学時代にロック・バンド、クラウディ・スカイを組んでプロとしてデビューしている。大沢誉志幸としてソロ・デビューする前から、沢田研二「おまえにチェックイン」、中森明菜「1/2の神話」などのヒットを飛ばしソングライターとしての地位を固めていた。ここまででも素晴らしい経歴なのだが、自身のソロ・アルバムがこれらを凌駕する内容だったことに、誰もが驚かされたのだ。

文/小川真一


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