2023年7月号|特集 山下達郎 RCA/AIR YEARS

第5回:グザヴィエ・ボワイエ(タヒチ80)|Message to TATSURO from The World

会員限定

スペシャル

2023.7.28

文/グザヴィエ・ボワイエ(タヒチ80)


Q1 山下達郎の音楽を知ったきっかけは?

数年前、道玄坂ロックというバーに行った時、オーナーが僕のために特別にシュガー・ベイブの「DOWN TOWN」を流してくれました。僕は衝撃を受けました! 正直に言うと、僕は日本の70年代の音楽にはあまり詳しくありませんでした。90年代のシーンは知っていましたが、それ以前の年代の音楽についてはぼんやりしている感じでした。その時、僕は自分の音楽と日本との新しい繋がりを発見したのです。20年前の音楽とはいえ、「DOWN TOWN」のリフにはタヒチ80っぽさがありました! とても気に入ったのでカヴァーを作って、それが新しい扉を開くきっかけになって、日本の70年代の音楽シーンにもっと興味を持つようになりました。

Q2 山下達郎の音楽についての印象や感想を教えてください。



グザヴィエ・ボワイエ(タヒチ80)
●’93年、フランスのノルマンディー地方、ルーアン(ジャンヌ・ダルクが火刑にされた町)で結成されたタヒチ80のヴォーカリスト。’99年にニューヨークでレコーディングされたアルバム『パズル』は、プロデューサーにアンディ・チェイスを起用し、ファウンテンズ・オブ・ウェインのアンディー、カーディナルスのエリック・マシューズがゲストで参加するなど、デビュー作にして早くも特異なポップ人脈図を構築。2000年、時を同じくしてアメリカ、イギリス、そして日本とワールド・デビューが正式に決定。また、ライヴでのパフォーマンスでも高い評価を受け、デビュー作からすでに名盤化を果たした。結成20周年を記念して’19年に発表したアコースティック・ベストアルバム『フィア・オブ・アン・アコースティック・プラネット』には、ボーナストラックにシュガー・ベイブの「ダウンタウン」のカヴァーを収録。限定発売された7インチ・アナログはリリース後すぐさま店頭から姿を消して話題を呼んだ。’22年には通算9作目のオリジナル・アルバム『ヒア・ウィズ・ユー』をリリースした。

https://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A014663.html
https://twitter.com/wearetahiti80


Tahiti 80
『Here With You』

2022年3月25日発売