2023年7月号|特集 山下達郎 RCA/AIR YEARS

第14回:大村憲司|山下達郎RCA AIR YEARS ミュージシャン名鑑

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コラム

2023.7.21

文/北村和孝



大村憲司


 デビュー時のプロデュースを務めた大江千里同様、神戸出身、二十歳過ぎでかのフィルモア・イースト(ロック、ジャズミュージシャンの名演が繰り広げられたNYの名門コンサートホール)のステージに立つなど、早くから天才ギタリストとして脚光を浴びた大村憲司。赤い鳥に参加するも、村上“PONTA”秀一らを率いて脱退、バンブーやカミーノなどのバンドで独自のブルース〜クロスオーヴァーを追究。大村憲司、渡辺香津美、森園勝敏 & 山岸潤史によるライヴ盤『Guitar Work Shop』(’77年、翌年に続編も)もギターファンには衝撃的な作品だった。’78年、深町純プロデュースによるクロスオーヴァーの超名盤『First Step』を機に生前ドロップしたソロアルバムはたったの4枚だったが、実はむしろ死後の方が作品リリースされているという珍しいギタリストでもある。’80年のYMOのツアーに参加したことでもあまりにも著名だ。



大村憲司の参加アルバム

『SPACY』(’77年)
『IT'S A POPPIN' TIME』(’78年)
『GO AHEAD!』(’78年)
『MOONGLOW』(’79年)
『FOR YOU』(’82年)

https://www.tatsurorcaairyears.com/