2023年6月号|特集 林哲司の50年

A-Side⑪河合奈保子「デビュー~Fly Me To Love」|林哲司を代表する名曲レビュー

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レビュー

2023.6.15


「デビュー~Fly Me To Love」
河合奈保子

1985年6月12日発売
作詞:売野雅勇
作曲:林哲司
編曲:鷺巣詩郎

収録アルバム『河合奈保子ゴールデン☆ベスト 〜A面コレクション〜』(上記ジャケット)

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一瞬の“陰り”が作り出す美しいコントラスト

 松田聖子らと同じ’80年にデビューし、多くのファンに愛されていた河合奈保子。この曲は、’85年にリリースされた彼女の21枚目のシングルで、オリコン1位を獲得した唯一の曲でもある。デビューから5年が経ち、後輩アイドルも数多く出てきた中で心機一転をはかるため白羽の矢が立てられたのが、まだコラボしたことがなかった林哲司だった。その結果、彼が河合のために初めて書いたこのナンバーはみごとに1位を獲得。林は制作サイドの要望に完璧に応えてみせた。

文/片島吉章