2023年6月号|特集 林哲司の50年
第4回:ヒャダイン(音楽クリエイター)|私の好きな林哲司
コラム
2023.6.21
文/ヒャダイン(音楽クリエイター)
林哲司の哀愁
音楽家として尊敬してやまない林哲司さんについて語る機会を得たことに、まず感謝します。林哲司さんといえば菊池桃子さん、そして杉山清貴さんという2人のヴォーカリストが思い浮かぶ方も多いと思います。広いとは言えないヴォーカルレンジをウィスパーヴォイスで歌う菊池さんと、声量たっぷりに爽やかに歌い上げる杉山さん。両極とも言える二人のヴォーカルを何倍にも魅力的にさせて世界観を確立させた林さんの手腕は同じ音楽クリエイターとして尊敬せざるを得ません。両者の楽曲ともに共通するのはオシャレさや洋楽っぽさの中に日本歌謡ならではの哀愁が同梱されていることではないでしょうか。胸がキュッとしめつけられるようなあの感覚。もちろん歌詞や歌声に起因する部分もあるでしょうが何と言ってもメロディーラインとコード進行。これに尽きると思います。
ヒャダイン
●1980年大阪府生まれ。本名 前山田健一。3歳でピアノを始め、音楽キャリアをスタート。京都大学卒業後、本格的な作家活動を開始。J POP、アイドルやアニソン、ゲームなどに様々なアーティストへ楽曲提供を行い、自身も歌手、タレントとして活動する。
https://www.hyadain.net/
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