2023年4月号|特集 大滝詠一 2023
【Part3】『A LONG VACATION』〜『EACH TIME』、提供曲の時代|大滝詠一ノヴェルティ/コミック・ソング・ストーリー
解説
2023.4.19
文/小川真一
(【Part2】からの続き)
『A LONG VACATION』といえば、正統派ポップス・アルバムであり、ノヴェルティの要素が少ないと思われるかもしれないが……
『NIAGARA CALENDAR』(’77年)、そして『LET'S ONDO AGAIN』(’78年)と、日本のノヴェルティ・ミュージックの金字塔といえる傑作アルバムを発表した大滝詠一だったのだが、レーベルの経営は順風満帆とはいえなかった。
『LET'S ONDO AGAIN』を最後に、日本コロムビアとの契約が終了してしまうのだ。コロムビア・レコードとは、3年で12枚のアルバムを制作するという契約だった。大滝詠一が主催するナイアガラ・レーベルは、自身の原盤権を持つこと、自前のプライヴェート・スタジオ(福生45スタジオ)でレコーディングすること。このふたつを目標に掲げてスタートした。
Niagara Fallin' Stars
『LET'S ONDO AGAIN』
1978年11月25日発売
福生45スタジオは、16チャンネルのマルチ・トラック・レコーダー、ミキシング・コンソール、各種エフェクター類、大型のモニター・スピーカーを完備したプロ仕様のスタジオであったのだが、これらのレコーディング機材は一度放出されてしまう。自身へのインタビューの中で大滝詠一は、「45スタジオの機材は’78年の12月に売った」と一言だけ語っているが、これは苦渋の決断であり、断腸の思いであったはずだ。
『大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK / NIAGARA ONDO BOOK』
2023年3月21日発売
CD2枚組/SRCL-12450~12451 /3,960円(税込)
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『大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK』
2023年4月26日発売
アナログレコード1枚組/SRJL-1150/4,290円(税込)
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