2023年1月号|特集 Japanese R&B

【Part3】藤林聖子インタビュー|クリエイターが語るJapanese R&B

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インタビュー

2023.1.31

インタビュー・文/川口真紀
写真/山本マオ


守備範囲広くありたいけれど、たまにはR&Bに呼んでもらいたいと思う


【Part2】からの続き)

──90年代後半〜2000年代のジャパニーズR&Bブームを経て、その後の日本のR&Bの変遷をどのように見ていましたか?


藤林聖子 混ざったなって思いました。天才すぎて、この名前を口にしたくないくらいなんですけど……名前を出すと、ああ天才って嫌になるんですけど……藤井風さんなんか……。

──一体誰の名前が出るのかドキドキしましたよ(笑)。

藤林聖子 もう名前を言いたくないくらい天才だから。彼の「死ぬのがいいわ」とか、ケンドリック・ラマーみたいな始まり方だし、途中で椎名林檎さんみたいになったりとか、だけど言葉はすごく日本的で美しかったりして。その藤井風さんが大きな回答、グレイト・アンサーという気がします。彼の音楽を聴いていると、R&Bに色んなものが混ざってJ-POP化しているって感じがとてもしますね。





藤林聖子(ふじばやし・しょうこ)
●1995年作詞家デビュー。本人自身が造詣の深いR&B、HIPHOP系を中心にサウンドのグルーヴを壊さず日本語をのせるスキルで注目され、独特な言葉選び、藤林ワールドにも定評がある。安室奈美恵、E-girls、Lead、w-inds.、JUJU、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、GENERATIONS from EXILE TRIBE、BENI、ジャニーズ WEST、Hey! Say! JUMP、平井堅、西川貴教、BOYS AND MEN、三浦大知、水樹奈々、May'n、ももいろクローバーZ、 BTS、TOMORROW X TOGETHER、2PM、TWICE、BIGBANG、等のポップスから、スーパー戦隊、仮面ライダーシリーズの特撮、『ONE PIECE』主題歌「ウィーアー!」をはじめ『ジョジョの奇妙な冒険』『ドキドキ!プリキュア』、『暗殺教室』、『遊戯王』等のアニメ主題歌、「ヲタクに恋は難しい」等ミュージカル映画、その他CMソングまで多岐に渡って活躍。映像作品の芯を理解しアーティストの世界観として創り上げる能力とスピード感に定評がある。NHKみんなのうた『29Qのうた』(つるの剛士)はその歌詞の面白さからロングバージョンで放送される等話題曲多数。作詞一本で多方面に及び活躍する稀有な存在として注目される作詞家。

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