2023年1月号|特集 Japanese R&B

【Part2】|座談会:編集者が語るあの頃のJapanese R&Bシーン

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座談会

2023.1.12

進行・文/川口真紀 写真/島田香

左より、星出智敬(元「LUIRE」)、川口真紀、荒野政寿(元「WOOFIN’」)、猪又孝(元「bounce」)

2000年に入った頃を境に、R&Bシーンの流れが確実に変わっていった


【Part1】からの続き)

──ジャパニーズR&Bが盛り上がっていた時の編集部の様子ってどんな感じでした?

星出智敬 レコード会社の人からそういう案件の相談が増えましたね。「R&Bシンガーとして売り出したい」ってことで、ディレクターが直接来るようになるとか。

荒野政寿 各社で「R&Bをやらなきゃダメだ」みたいな感じになっていましたよね。形から入ってくる人達がたくさん出てきたのも事実で。でも一方で、ディレクターさんはR&Bでグイグイ行こうとしているのに、事務所の人に「R&Bでやっていくのってどう思います?」って聞かれたこともありました。「路線が違うと思うんですよね」って相談されたり。

──本人はどうだったんでしょうね。