連載|伊波真人のシティポップ短歌

今月のお題「杉真理 / STARGAZER」

2022.11.17

今月のお題

杉真理 /STARGAZER1983年


大滝詠一、佐野元春とともに『NIAGARA TRIANGLE VOL.2』に参加して一躍注目されるようになったシンガーソングライターの、ソロ名義としては3作目のオリジナル・アルバム。前年に先行シングルとして発表された「バカンスはいつも雨」がグリコチョコレートのCMタイアップとなりヒットした。緻密なコーラスワークが聴ける「素敵なサマー・デイズ」、盟友・佐野元春がコーラスに参加したミディアム・ポップ「内気なジュリエット」、そしてエモーショナルな展開が印象的な「スクールベルを鳴らせ!」など、往年のポップスやロックのエッセンスを散りばめた楽曲群がメロディアスに展開する。

朽ちかけた車で旅をするような 人生というロードムービー朽ちかけた車で旅をするような 人生というロードムービー



伊波真人(いなみ・まさと)

歌人。1984年、群馬県高崎市生まれ。早稲田大学在学中に短歌の創作をはじめる。2013年、「冬の星図」により角川短歌賞受賞。雑誌、新聞を中心に短歌、エッセイ、コラムなどを寄稿。ポップスの作詞家としても活動中。ラジオ、トークイベントへの出演なども行う。音楽への親しみが深く、特にシティポップ、AORの愛好家として知られる。著書に、歌集『ナイトフライト』などがある。