2022年11月号|特集 アレンジャーの仕事

【Part2】ミズノマリ(paris match)|私が好きな名アレンジの名曲

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コラム

2022.11.9


音楽に向き合ってやっと気付いた、作品を盛り上げる裏番長の存在


 失礼ながら十代前半までの私は、作詞&作曲は誰かな?とチェックはしていても、編曲は誰がしたんだろ?という意識がまだ全くありませんでした。父親がギタリストだったということもあり、生で音楽を聴く機会は多かったと思いますが、その時に、「このボサノヴァの曲はお父さん流にアレンジして演奏してみたんだよ」と言われても、「そうなんだね! なんかオシャレな雰囲気だったね! お父さんすごい!」(ふむふむ、アレンジとは……、自己流ということか?)みたいな感想。でも、よくよく考えたら、オリジナルしかり、カヴァーしかり、リミックスもそういうことか……。その楽曲を完成させるのは「編曲」という作業が大きく関わっているんだなと。



ミズノマリ

●paris matchのヴォーカリストとして、2000年4月ビクターaosis recordsからアルバム『volume one』でデビュー。ボサノヴァ、ジャズ、ソウル、クラブミュージックのエッセンスが溶け込んだ杉山洋介の作りだす上質な楽曲と、ミズノマリのクールな歌声で注目を集める。キリン・チューハイ「氷結」のCMソングになった「SUMMER BREEZE」、「太陽の接吻」やPOLA化粧品「STAY WITH ME」、「NIGHT FLIGHT」、「ETERNITY」、「HELLO BEAUTIFUL DAY」等をはじめ、これまでさまざまなテレビCMや番組でも彼らの楽曲が使われている。日本のみならず、韓国を始めとしたアジア圏内や欧米でも高い評価を得る彼らは、野外フェスやクラブイベント等に多数参加。シルキーな響きを持つそのヴェルヴェット・ヴォイスは現在の邦楽シーンで唯一無二。ソロ活動ではJazzシーンでも活躍中。11月23日にはparis matchの邦楽カヴァーアルバム『OUR FAVOURITE POP Ⅱ~TOKYO STYLE~』がリリース。


paris match
『OUR FAVOURITE POP Ⅱ~TOKYO STYLE~』

2022年11月23日発売