2022年10月号|特集 70年代女性SSW

第2回:寺尾紗穂|私が好きな70年代女性SSWのレコード

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コラム

2022.10.13

インタビュー・文/長井英治


現在進行形のアーティストは、70年代の女性シンガーソングライターからどのような影響を受けてきたのか。ここでは、第一線で活躍する現代の女性シンガーソングライターに、70年代洋邦女性シンガーソングライターの魅力を語ってもらった。第2回目は10枚目のオリジナル・アルバム『余白のメロディ』を発表し、初期作品のアナログ・ボックスもリリースされる寺尾紗穂が登場。

次代を越えて腑に落ちるシンプルさに惹かれます


──寺尾さんが物心ついた時に最初に触れた音楽は憶えていますか?

寺尾紗穂 家で聴いていたものでは、クラシックのピアノ曲が入ったレコードです。レコード屋さんで買った最初の作品は4歳の時、店内で流れていた小林明子の「恋におちて -Fall in love-」でした。

──ピアノは何歳の時から始められましたか? そして、ピアノから離れようと思った時期はありましたか?

寺尾紗穂 ピアノを始めたのは4歳で、高3でやめるまでやめようと思ったことはないです。

──寺尾さんが最初に弾き語りをしたカヴァー曲はどんな曲でしたか?

寺尾紗穂 小学生の頃ですが、『となりのトトロ』などの久石譲さんの作品だったと記憶しています。



寺尾紗穂(てらお・さほ)

●1981年11月7日生まれ。東京出身。大学時代に結成したバンドThousands Birdies' Legsでボーカル、作詞作曲を務める傍ら、弾き語りの活動を始める。2007年ピアノ弾き語りによるメジャーデビューアルバム『御身』が各方面で話題になり,坂本龍一や大貫妙子らから賛辞が寄せられる。大林宣彦監督作品『転校生 さよならあなた』、安藤桃子監督作品『0.5ミリ』(安藤サクラ主演)の主題歌を担当した他、 CM、エッセイの分野でも活躍中。2009年よりビッグイシューサポートライブ「りんりんふぇす」を主催。著書に『評伝 川島芳子』(文春新書)、『愛し、日々』(天然文庫)、『原発労働者』(講談社現代文庫)、『南洋と私』(リトルモア)、『あのころのパラオをさがして 日本統治下の南洋を生きた人々』(集英社)、『彗星の孤独』(スタンド・ブックス)、『天使日記』(スタンド・ブックス)があり、新聞、ウェブ、雑誌などでの連載を多数持つ。2022年6月には10枚目のオリジナル・アルバム『余白のメロディ』を発表。同年11月には初期作品をまとめたアナログ・ボックス『寺尾紗穂 EARLY YEARS LP BOX 2006-2012』がリリースされる。


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