2022年10月号|特集 70年代女性SSW
【Part2】渡米、LA録音〜アルバム『少女』発売へ|70年代 五輪真弓ストーリー
解説
2022.10.12
文/小川真一
五輪真弓のデモ・テープを聞いたキャロル・キングが彼女の歌声に感銘を受け、共演を申し出た。
’72年の6月、五輪真弓はロサンゼルスに向かう飛行機の座席に身を沈めた。彼女の心には、期待と不安が駆け巡っていたと思う。初めてのレコーディング、それもアメリカのミュージシャンとの共演、上手くいくのだろうかと不安にならないほうがおかしい。
もちろん、期待にも胸がふくらんでいたと思う。幼い頃から聞いてきた洋楽の本場アメリカ。その音楽が生まれた西海岸には、どんな出会いが待っているのだろうか。夢見心地だったと思う。
今でこそ海外レコーディングが、それほど珍しいことではなくなってきたが、時代は1970年代の初頭。1ドルが300円台だった頃の話で、海外に旅行に行くだけでも大変だった。この時代に海外でのレコーディングを敢行するのには、大いなる決断と勇気が必要だったと思う。所属レコード会社であったCBS・ソニー(現在のソニーミュージック)の英断、そして五輪真弓の決意があったからこそ実現したのだ。
さらにこのレコーディングには、大きなプレゼントが待ち受けていた。五輪真弓のデモ・テープを聞いたキャロル・キングが彼女の歌声に感銘を受け、共演を申し出てくれたのだ。
●五輪真弓が作り上げてきた50年の軌跡をまとめた究極のベストアルバム
五輪真弓『Mayumi Itsuwa Premium best -HISTORY-』
2022年10月21日発売¥5,500(税込)/MHCL-30750~30753
CD4枚組・全73曲収録
『Mayumi Itsuwa Premium best -HISTORY-』
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