2022年9月号|特集 再生!アナログレコード

【Part5】アーティスト/大貫妙子|GREAT TRACKS スペシャル~滝瀬茂のアナログ盤談義

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インタビュー

2022.9.30

インタビュー・文/大谷隆之


豊かな音質と確かな音圧にこだわった、ソニーミュージックのアナログ・レコード専門レーベル「GREAT TRACKS」。究極のアナログの響きとして理想を掲げる「80年代輸入盤レコードの音」を目指して、数々のレコードを送り出してきたプロデューサーの滝瀬茂が、アナログ・レコードについて語り合う対談シリーズ。第4回は滝瀬がレコーディングの現場に携わってきた大貫妙子と共にアナログ・レコードを語り合う。


──アナログ盤が主流だった’80年代から現在まで、滝瀬さんはさまざまな形で大貫さんの作品に関わってこられました。おふたりの最初の出会いは?

大貫妙子 うーん、いつでしたっけ? 激しく昔よね。

滝瀬茂 もう39年前ですね(笑)。音響ハウスに入って3年目の頃、大貫さんが『SIGNIFIE』(’83年)というアルバムのレコーディングで来られて。僕はアシスタント・エンジニアで参加させていただきました。それが初対面。



●大貫妙子 コンサート 2022

公演日:2022年12月3日(土)
会場:昭和女子大学 人見記念講堂

公演日:2022年1月29日(日)
会場:クールジャパンパーク大阪 WWホール

出演者:大貫妙子、小倉博和(Guitar)、鈴木正人(Bass)、沼澤尚(Drums)、林立夫(Drums)、フェビアン・レザ・パネ(Acoustic Piano)、森俊之(Key)、網守将平(Key)

詳細はコチラ:https://onukitaeko.jp/archives/category/live/


大貫妙子(おおぬき・たえこ)

アーティスト
1953年東京生まれ。'73年、山下達郎らとシュガー・ベイブを結成。'75年にアルバム『SONGS』をリリース、'76年に解散。同年『Grey Skies』でソロ・デビュー。'87年サントリーホールでのコンサート以降、バンド編成とアコースティックのライヴを並行して継続、現在までに27枚のオリジナル・アルバムをリリースしている。

著作では、エッセイ集『私の暮らしかた』(新潮社、'13年)ほか多数出版。

CM・映画・TV・ゲーム音楽関連作品も多く、映画『Shall we ダンス?}(監督:周防正行、'96年)のメイン・テーマ、『東京日和』の音楽プロデュース(監督:竹中直人、'98年/第21回日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞)ほか数多くのサウンドトラックを手がける。また、「メトロポリタン博物館」「ピーター・ラビットとわたし」など、子どもにも親しみやすい楽曲でも知られている。

近年のシティポップ・ブームで2ndアルバム『SUNSHOWER』が話題となり、2010年代には多くのアルバムがアナログ盤で再リリースされた。

https://onukitaeko.jp/


滝瀬茂(たきせ・しげる)

「GREAT TRACKS」プロデューサー

1980年音響ハウス入社。数々のレコーディングにアシスタント・エンジニアとして参加し、’85年MIDIレコードへ転職、坂本龍一、矢野顕子、大貫妙子、EPO他のレコーディングエンジニアとして活躍。EPICソニーに転職後、佐野元春の制作ディレクターとして手腕を発揮、ソニー・ミュージックダイレクト在職中にアナログ盤専門レーベル「GREAT TRACKS」を設立。

GREAT TRACKS オフィシャルサイト

GREAT TRACKS Order Made Vinyl オフィシャルサイト