連載|伊波真人のシティポップ短歌

今月のお題「竹内まりや / LOVE SONGS」

2022.9.15

今月のお題

竹内まりや /LOVE SONGS1980年


1979年に発表したシングル「SEPTEMBER」がロングヒットを記録し、翌年には資生堂のCMソング「不思議なピーチパイ」でブレイクした直後にリリースした3枚目のオリジナル・アルバム。初のチャート1位に輝いたヒット作で、キャロル・べイヤー・セイガーとピーター・アレンという贅沢なコンビの英語曲「FLY AWAY」でスタートし、山下達郎によるポップでメロウな「さよならの夜明け」、林哲司が手掛けたスタンダードなバラードナンバー「象牙海岸」など名曲揃い。他にも杉真理、安部恭弘といった学生時代からの盟友が提供した楽曲の他、自作曲もしっかりと歌いこなした初期の代表作。

封筒にハートのシールで閉じこめた 手紙を置いて君は移ろう封筒にハートのシールで閉じこめた 手紙を置いて君は移ろう



伊波真人(いなみ・まさと)

歌人。1984年、群馬県高崎市生まれ。早稲田大学在学中に短歌の創作をはじめる。2013年、「冬の星図」により角川短歌賞受賞。雑誌、新聞を中心に短歌、エッセイ、コラムなどを寄稿。ポップスの作詞家としても活動中。ラジオ、トークイベントへの出演なども行う。音楽への親しみが深く、特にシティポップ、AORの愛好家として知られる。著書に、歌集『ナイトフライト』などがある。