2022年9月号|特集 再生!アナログレコード

第2回:福田直木(ブルー・ペパーズ)|私が欲しいレコード・拡大版

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コラム

2022.9.13


親世代の音楽を次世代に繋いでいくために、自分の活動が誰かの音楽探求の一助になれば、と思っている。


 私がレコードで音楽を聴くようになったきっかけは、「仕方なく」だった。

 小学校高学年の頃にMDが流行し、中学時代にはYouTubeやiTunesが登場。興味を持った楽曲にインターネット上ですぐにアクセスできるのが当たり前、という「音楽的デジタル・ネイティヴ世代」に育った私にとって、扱いづらく、ホコリ臭く、ノイズの出るレコードを礼賛する風潮は、どこかカルト的なもののように思えた。レコード屋に入るのも敷居が高く感じたし、ストンストンと高速でレコードを掘るイカツイお兄さんも、すごく嫌いだった(これは今もだが)。



福田直木(ふくだ・なおき)

●1992年生まれ。東京都渋谷区出身。幼少期からピアノやドラムに触れ、AORやフュージョンをはじめとする親世代の音楽に親しんで育つ。井上薫との音楽ユニット:ブルー・ペパーズでは、アルバム『Retroactive』(2017年) 、『SYMPHONY』(2021年)を発表。個人としても杉山清貴らに楽曲提供を行うほか、ディスクガイド『AOR Light Mellow Premium』、『シティ・ソウル ディスクガイド』など、執筆活動も精力的に行っている。趣味はレコードの帯蒐集。金澤寿和との共著『AOR Light Mellow Premium 02 Golden Era 1976-1983』が9月26日に発売。ブルー・ペパーズのLive 2022 “Autumn Breeze”が10月20日に渋谷Pleasure Pleasureにて開催。

AORライトメロウ プレミアム 02 ゴールデン・エラ 1976-1983
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幻の名盤から架空の一枚まで。今聴きたい、今欲しいレコードを、
各界のレコード愛好家のみなさまに、自由な発想で綴っていただきます。