2022年7月号|特集 真夏のシティポップ!

【Part6】私が作るサマー・サウンド 第6回:原田夏樹(evening cinema)・後編

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インタビュー

2022.7.26

インタビュー・文/金澤寿和
写真/島田香


ギターはコーラスがうっすらと掛かっているのが夏っぽくていい


【Part5】からの続き)

──(山下)達郎さんに加えて、大滝(詠一)さんの曲をカヴァーされているじゃないですか。「雨のウェンズディ」と「カナリア諸島にて」。達郎さんと大滝さん、どちら派ですか。

原田夏樹 大滝さん派ですね。もちろんどちらも大好きなミュージシャンですけど。大滝さんのオールディーズ的なところが、僕の性に合っている気がします。ハーモニーの積み方とかも好きですし。特に最近はそういう想いが強まっています。達郎さんで一番好きなのも『BIG WAVE』だったりするので。

原田夏樹(はらだ・なつき)

●1993年、茨城県生まれ。4人組バンドevening cinemaの作詞・作曲・ヴォーカルを務める。2015年より活動を開始。70~80年代ニューミュージック・シティポップなどを、90年代J-Pop的なフィルターを通して再構築したサウンドが特徴的で、2022年3月9日にアルバム『Golden Circle』をリリース。
また、作詞作曲を担当したcinnamonsとのコラボ楽曲「summertime」はSpotify2020「海外で最も再生された国内楽曲」第7位にランクイン。レイニッチとのコラボで松原みき「真夜のドア~stay with me」のカヴァーが世界的大ヒットなど、作編曲家としても注目されている。

www.evening-cinema.com