2022年7月号|特集 真夏のシティポップ!
【Part5】私が作るサマー・サウンド 第5回:原田夏樹(evening cinema)・前編
インタビュー
2022.7.20
インタビュー・文/金澤寿和
写真/島田香
写真/島田香
当時は作れなかったエフェクト処理など他の視点で面白いカヴァーにしたい
(【Part4】からの続き)
南佳孝、井上鑑に続き、サマー・サウンドの極意を語っていただくのは、若手代表としてevening cinemaの原田夏樹。幼少期から父親の影響で聴いてきた70年代や80年代のサウンドが、どのような影響を与え、そして現在進行形のシティポップとして発展していったのかを聞いた。
──お名前は夏樹さんですけど、やっぱり夏は…?
原田夏樹 大好きですね。海へ行ったりとか、特別に何をやるというのはないのですが、喫茶店へ行ってもコーヒーではなく、クリームソーダを飲んだりします。
──打ち込みとかやられているから、どちらかというとインドア派なのかとお見受けしますが。
原田夏樹 基本的にはそうですね。でも夏になると、あっちこっち、よく外へ出て行くようになります。
──では evening cinemaとサマー・サウンドというところでお訊きしていきたいのですが、まず出世曲と言えるcinnamonsとの曲が、そもそも「summertime」でしたね。あれはどういう経緯でテーマが決まったのですか。
原田夏樹(はらだ・なつき)
●1993年、茨城県生まれ。4人組バンドevening cinemaの作詞・作曲・ヴォーカルを務める。2015年より活動を開始。70~80年代ニューミュージック・シティポップなどを、90年代J-Pop的なフィルターを通して再構築したサウンドが特徴的で、2022年3月9日にアルバム『Golden Circle』をリリース。また、作詞作曲を担当したcinnamonsとのコラボ楽曲「summertime」はSpotify2020「海外で最も再生された国内楽曲」第7位にランクイン。レイニッチとのコラボで松原みき「真夜のドア~stay with me」のカヴァーが世界的大ヒットなど、作編曲家としても注目されている。
www.evening-cinema.com
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