2022年7月号|特集 真夏のシティポップ!

【Part2】私が作るサマー・サウンド 第2回:南佳孝・後編

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インタビュー

2022.7.5

インタビュー・文/金澤寿和
写真/島田香


夏や海は都会のイメージと表・裏でセットになっている


【Part1】からの続き)

──佳孝さんのアルバムは、常に夏をテーマにした曲が入っていますね。

南佳孝 やっぱり「モンロー・ウォーク」という曲がヒットしてから、そういうイメージがついたんでしょうね。レッテルというかね。『忘れられた夏』、『SOUTH OF THE BORDER』、『SPEAK LOW』でそういう路線が固まったんだと思いますけど、やっぱり起点は『忘れられた夏』でしょうね。あれは全部自分で作詞作曲しているので。そのあとに来生えつこさんや松本隆などの作詞家、歌人の詞が入ってくる。作曲は自分ですけど。『忘れられた夏』の延長に後の2枚がくる。

南佳孝(みなみ・よしたか)

●東京都大田区出身。シンガー・ソングライター。1973年に松本隆プロデュースによるアルバム『摩天楼のヒロイン』でデビュー。’79年に発売された「モンロー・ウォーク」を郷ひろみが「セクシー・ユー」のタイトルでカバーして大ヒット。’81年、片岡義男の小説が原作の映画『スローなブギにしてくれ』の主題曲を歌い、印象的な歌いだしでヒットとなり、’91年にホンダのイメージソングとなる。オリジナルを創作するかたわら、JAZZ、ボサノヴァ、ラテンなどジャンルを超え様々なミュージシャンとのセッションも充実させている。’18年にシングル「ニュアンス」、オリジナルフルアルバム『Dear My Generation』をリリース。’19年には、’17年に発売したパーソナリティーを務めるFM COCOLO「NIGHT AND DAY」とのコラボレーション作品で、洋楽邦楽問わずさまざまな楽曲をレコーディングした究極のカヴァーアルバム『ラジオな曲たちNIGHT AND DAY』の第二弾『ラジオな曲たちII』をリリース。また、’17年に杉山清貴とライブで競演したことをきっかけにコラボアルバム『Nostalgia』を発売し抜群のハーモニーを聴かせ、好評価を得る。’20年には第二弾となる『愛を歌おう』をリリースした。’21年5月12日に鎌倉プリンスホテルにて収録された『愛を歌おうLIVE』DVD&CD、NHK〈ラジオ深夜便〉’21年4~5月「深夜便のうた」の『海へ行こうか』を3枚組で発売。ライブ活動のほか、楽曲提供、CMソングなど、またナレーションもおこなう。作家としての活動も、石川セリ、ラジ、松田聖子、沢田研二、小林克也、郷ひろみ、中森明菜、薬師丸ひろ子、高橋真梨子、内田有紀、かせきさいだぁ、鈴木みのり 等多数。


■南佳孝 松本隆を歌う「Simple Song 夏の終わりに」大阪・東京
【ゲスト】 松本隆
【メンバー】松本圭司(Pf)、住友紀人(Sax)
<大阪公演>
【日時】9月3日(土)開場16:30 開演17:00
【会場】SPACE14
【お問合せ】GREENS Tel.06-6882-1224
<東京公演>
【日時】 9月10日(土)開場15:00 開演16:00
【会場】 大手町三井ホール
【お問合せ】キャピタルヴィレッジ Tel.03-3478-9999

■南佳孝&杉山清貴SEASIDE LIVE
【メンバー】松本圭司(pf)、岡沢章(b)、島村英二(dr)
【日時】8月21日(土)開場15:30/開演16:30
【会場】鎌倉プリンスホテル バンケットホール七里ヶ浜
【お問合せ】キャピタルヴィレッジ Tel.03-3478-9999