2022年6月号|特集 大江千里

【Part4】名曲「Rain」をとりまくストーリー 佐橋佳幸インタビュー[後編]

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解説

2022.6.20

文/兼田達矢


「千ちゃんの現場は、必ず歌詞があったんです」(佐橋)


大江千里サウンドの内実をよく知る人は、もちろん大江千里という人をよく知る人でもある。だから、大江との交友も振り返ってもらったのだけれど、その記憶をたどっていくと、やはり大江千里音楽の核心と思える事実が思い出された。


【Part3】前編からの続き)―― そもそも大江千里さんとの出会いは?



佐橋佳幸(さはし・よしゆき)

●音楽プロデューサー、ギタリスト。東京都目黒区出身。70年代初頭、お小遣いを貯めて買ったラジカセがきっかけで全米トップ40に夢中になり、シンガー・ソングライターに憧れ、初めてギターを手にする。中学3年生の時に仲間と組んだバンドでコンテストに入賞。高校受験を控えつつも、強く音楽の道へ進むことを志す。’77年春・都立松原高校に入学。一学年上のEPO、二学年上の清水信之という、その後の音楽人生を左右する先輩たちと出会う。デビューを控えた“EPO”とのバンドと並行して、ロックバンドUGUISSを結成。’83年にEPICソニーよりデビューする。解散後、セッション・ギタリストとして、数え切れないほどのレコーディング、コンサートツアーに参加。高校の後輩でもある渡辺美里のプロジェクトをきっかけに、作編曲・プロデュースワークと活動の幅を拡げ、’91年にギタリストとして参加した小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」、’93年に手掛けた藤井フミヤの「TRUE LOVE」、’95年の福山雅治「Hello」等が立て続けにミリオンセラーを記録し、クリエイティビティが高く評価される。’94年には初のソロアルバム「Trust Me」を発表。“桑田佳祐”とのユニット“SUPER CHIMPANZEE”にて出会った、“小倉博和”とのギターデュオ“山弦”としての活動等、自身の音楽活動もスタート。’96年、佐野元春 & The Hobo King Bandに参加。’03年、EPICソニー25周年イベント<LIVE EPIC 25>の音楽監督。’15年、3枚組CD『佐橋佳幸の仕事(1983-2015)~Time Passes On~』をリリース。座右の銘は「温故知新」愛器はフェンダー・ストラトキャスターとギブソン・J-50。趣味は読書と中古レコード店巡り(オフィシャルHPプロフィールより抜粋)
●佐橋佳幸オフィシャル https://www.smile-co.jp/yoshiyuki-sahashi

大江千里
「Rain」

2022年5月22日発売
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