2022年6月号|特集 大江千里
【Part3】Life of S.O. ~ 大江千里のライフ・ストーリー 「1988-1992」
解説
2022.6.17
文/大窪由香
本当にこの年代にタイムスリップできるのなら、千里さんには何をおいても「メリーゴーラウンドには乗らないでほしい」と伝えたい。時代はバブル景気の真っ只中。高級車ブームにスキーブーム、テレビではトレンディ・ドラマが大ヒット。音楽シーンはディスコブームに乗っかってユーロビートが大流行する一方、TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89年)をきっかけにバンドブームも生まれた。テレビも街も音楽も、何もかもがギラギラとしていた時代である。一見“ギラギラ”とは縁遠そうな清涼感満載の千里さんだったが、シングル「十人十色」(’84年)のスマッシュヒット、アルバム『未成年』(’85年)のブレイクと、ステップアップしてきた彼を時代が放っておくわけがない。フジテレビ系『君が嘘をついた』(’88年)の出演を皮切りにドラマや映画に立て続けに出演、シングル曲の多くがその主題歌やCMソングとして起用された。改めてこの時代の楽曲群を聴くと、時代を反映したような軽快さが光る。
大江千里
『Senri Oe Singles』
2022年6月22日発売
詳細は大江千里デビュー40周年プロジェクト スペシャルサイトまで
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