2022年6月号|特集 大江千里

【Part3】名曲「Rain」をとりまくストーリー 佐橋佳幸インタビュー[前編]

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解説

2022.6.13

文/兼田達矢


「大村さんからは何の指定もないんですよ(笑)」(佐橋)


大江千里音楽をサウンド面から解きほぐしてみようと考える場合に、話を聞くべき一人は間違いなくこの人だろう。日本を代表するギタリストであり、大江千里作品、とりわけ大村雅朗プロデュース作品で重要な役割を果たしてきた。もちろん、「Rain」のレコーディングにも参加している。





佐橋佳幸(さはし・よしゆき)

●音楽プロデューサー、ギタリスト。東京都目黒区出身。70年代初頭、お小遣いを貯めて買ったラジカセがきっかけで全米トップ40に夢中になり、シンガー・ソングライターに憧れ、初めてギターを手にする。中学3年生の時に仲間と組んだバンドでコンテストに入賞。高校受験を控えつつも、強く音楽の道へ進むことを志す。’77年春・都立松原高校に入学。一学年上のEPO、二学年上の清水信之という、その後の音楽人生を左右する先輩たちと出会う。デビューを控えた“EPO”とのバンドと並行して、ロックバンドUGUISSを結成。’83年にEPICソニーよりデビューする。解散後、セッション・ギタリストとして、数え切れないほどのレコーディング、コンサートツアーに参加。高校の後輩でもある渡辺美里のプロジェクトをきっかけに、作編曲・プロデュースワークと活動の幅を拡げ、’91年にギタリストとして参加した小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」、’93年に手掛けた藤井フミヤの「TRUE LOVE」、’95年の福山雅治「Hello」等が立て続けにミリオンセラーを記録し、クリエイティビティが高く評価される。’94年には初のソロアルバム「Trust Me」を発表。“桑田佳祐”とのユニット“SUPER CHIMPANZEE”にて出会った、“小倉博和”とのギターデュオ“山弦”としての活動等、自身の音楽活動もスタート。’96年、佐野元春 & The Hobo King Bandに参加。’03年、EPICソニー25周年イベント<LIVE EPIC 25>の音楽監督。’15年、3枚組CD『佐橋佳幸の仕事(1983-2015)~Time Passes On~』をリリース。座右の銘は「温故知新」愛器はフェンダー・ストラトキャスターとギブソン・J-50。趣味は読書と中古レコード店巡り(オフィシャルHPプロフィールより抜粋)
●佐橋佳幸オフィシャル https://www.smile-co.jp/yoshiyuki-sahashi

大江千里
「Rain」

2022年5月22日発売
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